S&P/ケースシラー住宅価格指数
先物は2010年11月の底を示唆
世界的な景気減速が続いているが、いつ景気が底打ちし本格上昇に向かうのか。その時期を占うヒントの1つに米国の住宅価格の底打ちがあると思われる。そこで今回は注目度の高い「S&P/ケースシラー住宅価格指数(10都市総合指数、CME先物価格含む)」をチェック。ファンド投資のヒントにしてみたい。
グラフでは先ごろ発表された12月の数値(162.17)と、2月25日時点でのCME先物価格を合わせた数値でチャートを作成した。CME先物価格についての考え方だが、ストラテジストの間での意見が異なるもようで、CME先物価格の形状を参考に底打ち時期などを想定される人がいれば、半面、出来高が少なめで実際の価格動向は先物価格通りにはならないだろうといった見方をする人もいる。ここではCME先物価格を参考にした立場で住宅価格動向を考えるものとする。
まだ、しばらく下げ基調は続きそうだが、下げ方の角度は徐々に鈍化へと向かうイメージ。最安値は2010年11月の142で、12月末に比べ12%程度の下げとなる。約1年半先が底打ち時期となろうか。なお、米銀ストレステストにも採用された同指数は、標準シナリオで09年▼14%、10年▼4%、最悪シナリオで09年▼22%、10年▼7%とされている。
ただ、底打ち後も急反発・急上昇していくのではなく、1―2年くらい鍋底を形成し、そこから本格上昇に向かい始めるという軌道になるというイメージである。ちなみに、本紙では昨年10月6日付で先物価格の形状を紹介した。前回に示唆された底入れ時期と今回の底入れ時期はほぼ符合するが、そのときの底値は150。150→142へと約5%下方シフトした格好。5%異なったと簡単にいったが、住宅価格総額自体が非常に大きいため、将来の不良債権額を見積もる上では、かなりの違いになって現れる可能性があることを念のため断っておく。(C)
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