NSJコラム
3月19日 12:00

開花目指す「教育関連」

  ゆとり教育見直しがフォロー



桜イメージ

大学や高校の受験シーズンも終わりを迎え、雑誌では高校別の大学合格者数などが誌面をにぎわしている。努力が報われ合格を手にした者には少し早い桜が咲いた半面、惜しくも選考から漏れてしまった受験生や高校3年生にとっては、正念場の1年がやってくる。



 ベネッセ、ナガセ、リソー教育など


近年は“大学全入時代”などという言葉も飛び交っているが、それはあくまで「(高校生の約半数といわれる進学希望者が)大学をえり好みしなければ」の話。しかし、実際は大学進学希望者の比率が高まる傾向にあるほか、受験生やその親の間では高学歴志向が強まっており、有名大学の門は依然として狭いのが現状だ。昨今の世界同時不況を背景にした企業の新卒学生採用の絞り込みが、ますます有名大学人気に拍車を掛けることも否定できない。教育投資が不況の影響を受けにくいとされるゆえんだろう。

ゆとり教育が招いた学力低下の反省から、公立学校の教育だけに頼らずに塾などで足りない部分を補おうとする傾向も、教育関連企業にとっては追い風となる。

関連銘柄としてまず思い浮かぶのが、「進研ゼミ」で知られるベネッセコーポレーション(9783)。近年、現役生のための予備校である、お茶の水ゼミナール(非上場)や小・中・高生を対象にした個別指導塾の東京個別指導学院(4745)を相次いで買収した。同社は通信教育業界のフィールドを越えて、活躍の舞台を広げており、明光ネットワークジャパン(4668)の第2位株主にも名を連ねている。

また、教育熱が高まる一方の中国において、幼児向け通信教育事業の拡大を図るなど、新たな市場の掘り起こしにも積極的だ。

 新興国開拓も加速


国内で中長期的に少子化が進むことをにらみ、新興国に商機を見いだしているのは、東進ハイスクールを展開するナガセ(9733・JQ)も同じ。同社は2010年3月期中にも、インドの名門であるインド工科大学入学を志望する生徒を対象にした塾の開講を目指す。

ほかには、首都圏を中心に中学から大学受験まで対応した個別指導専門塾「トーマス」を展開するリソー教育(4714)、難関大学付属校の合格実績で定評のある早稲田アカデミー(4718・2部)、集団指導学習塾「栄光ゼミナール」の栄光(9789・2部)などがある。生徒獲得競争の激化から、業界には再編観測も絶えず流れており、目が離せない状況が続こう。(U)


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