NSJコラム
7月16日 14:30

暗号の2010年問題 

 「Window7」普及起爆剤にも

 日本ベリサイン、PCデポなど注目



「暗号の2010年問題」とは暗号技術の寿命が尽きることで起こる問題のこと。米国政府の使用する暗号技術を決めている米国国立標準技術研究所(NIS)が、弱い暗号技術の使用を2010年に廃止および移行する方針を打ち出したことをきっかけに注目を集めている。

2010年に使用停止になる暗号技術として挙がっているのは、電子認証時に広く使われているハッシュ関数系では「最近の学会でぜい弱性が指摘されたMD5のほか、SHA―1」、公開鍵暗号では「鍵の長さが1024ビットのRSA」など。これら暗号技術は、例えば公開鍵暗号は2048ビット化といった、より安全な暗号技術に切り替わる流れ。

弱い暗号技術をそのまま使用すると、SSLで暗号化したウェブアクセスやVPN通信が解読されたり、サーバーへの不正アクセスといった危険性があるため、「日本政府も情報処理推進機構(IPA)が中心となり米国に追随する動き。日本では13年までに新しい暗号技術に切り替わる見通し」(業界関係者)という。

ベリサイン 週足

さて、暗号の2010年問題を商機とできる企業はどこか。注目の筆頭は、電子認証サービスで圧倒的な世界シェアを握る米ベリサイン・インクの子会社、日本ベリサイン(3722・東マ)だろう。

「08年ぐらいからいくつかの認証局で暗号技術の切り替えを実施した。ただ、顧客企業の持つアプリケーションや関連機器に新しい暗号技術に対応できないものもあり、各方面と連携を取りながら進めている」(会社側)としている。親会社の保有するサーバー技術も勘案すると、「クラウドコンピューティング社会」でも重要な地位を占めるとみられ、マークしておきたい。

一部では、新暗号技術に対応するため関連機器の更新需要発生を期待する見方もあるが、「ソフトウエアの場合はOSの更新で対応可能。ハードウエアで入れ替えの必要がありそうなのは、暗号処理用アクセラレーターぐらいか」(業界関係者)。ハードウエアについては特需的なものは発生しない公算があるが、OS更新需要は盛り上がる公算が大きい。

折りしもマイクロソフトは今秋、新OS「ウィンドウズ7」を発売予定。暗号2010年問題対応を呼び水にウィンドウズ7の販売が伸びる可能性があり、ピーシーデポ(7618・JQ)などパソコン販売店株も恩恵を受けそうだ。リナックス・ディストリビューターのTLHD(3777・HC)もメリットを享受する可能性がある。(Q)


戻る



  • ※この記事をソーシャルブックマークに登録:
  • このエントリーを含むはてなブックマーク
  • Buzzurlにブックマーク
  • イザ!ブックマーク
  • この記事をChoix!
  • この記事をクリップ!


※関連銘柄の株価詳細 株価詳細ぱらっとチャート ぱらっとチャート



分厚い本はもういらない!『企業ガイド』

翌朝配達される新聞のエッセンスを早読み『編集会議速報』
NSJ日本証券新聞名物コーナー『今日の勝負株』
コモディティのしくみがわかる『商品先物取引入門』
株の買い時・売り時がわかる『チャート入門』
投資の幅が大きく広がる『CFD取引入門』
投資の幅を広げ、リスクヘッジにも使える『信用取引実践テクニック』
さまざまな指標がわかる『テクニカル指標入門FX版』
外国債券のしくみや特徴がわかる『外国債券入門』
シンプルで手堅い資産運用術『ETF入門』
日経平均9,062.84+135.8202日 15:28
TOPIX819.42+8.0202日 15:00
東証一部売買高15.8億株02日 15:00
NYダウ10,320.10+50.6302日
ナスダック2,200.01+23.1702日
ドル/円84.27-0.1502日
ユーロ/円108.07-0.0602日

ドリームバイザー・ファンドレーティング

DVファンドレーティング

レーティングの詳細


ニュース・株価検索

コード、企業名を入力後、検索をクリック。スペース区切りで複数銘柄を一覧する事もできます。


ニュース 株価

 ⇒ニュース詳細検索