権利付き最終日は26日
3月期末の高利回りを狙え
建設株は低位材料株人気と合流
今年の3月末権利付き最終日(=権利確定日の3営業日前)は3月26日。配当や株主優待などの権利取り相場もいよいよ残り1週間と、ラストスパートに入った。全体相場が好材料難となる中、ここは1年に一度の“期間限定”チャンスである3月期末権利取り、中でも期末の配当利回りが高い銘柄に注目してみたい。
| 主な期末配当の高配当利回り銘柄 | |||
|---|---|---|---|
| 銘柄(コード) | 18日前場 終値(円) | 期末配当 (円) | 期末配当の予想 配当利回り(%) |
| 大和小田急建設(1834) | 283 | 10 | 3.53 |
| 大林道路(1896) | 234 | 6 | 2.56 |
| ライト工業(1926) | 232 | 8 | 3.44 |
| ダイニック(3551) | 186 | 6 | 3.22 |
| 武田薬品工業(4502) | 4200 | 90 | 2.14 |
| 宇部マテリアルズ(5390・2部) | 239 | 5 | 2.09 |
| エイベックスGHD(7860) | 823 | 20 | 2.43 |
| みずほFG(8411) | 191 | 8 | 4.18 |
| いちよし証券(8624) | 624 | 12 | 1.92 |
3月期末配当を狙う上で注意が必要なことは、「年間予想配当利回り」ではなく、期末配当のみに着眼することだ。まずは中間配当を実施せず、期末一括配当をする銘柄に注目したい。
主力大型株の代表格は、みずほフィナンシャルグループ(8411)。同社は期末一括の8円配当(前期は10円)を予定しており、予想配当利回りは4・18%と、大型株では飛び抜けて高い。
株価も下値切り上げ型のトレンドを描いており、直近では17日まで変わらず3日を挟んで6日続伸と戻りを試す局面入り。200円を目前にフシ目となっているが、ここを抜けてくると軽量感が出てこよう。12日現在の信用買い残は前週比1099万株減の3億1431万株。わずかだが、一時期に比べて買い残の整理も進んでいる。
期末一括配当で直近に話題となったのは、宇部マテリアルズ(5390・2部)。16日引け後に、配当予想を従来の3円から5円(前期は7円)に引き上げを発表、翌17日に買われた。利回りは2・09%。同社は高炉用などの耐火れんが原料のマグネシアクリンカーで国内独占。電子部品にも強みを持つ。
期末一括の高配当で、低位材料株人気も同時に集めているのが建設株。その中でも注目はライト工業(1926)。期末一括の8円配当予想で、配当利回りは3・44%。基礎・地盤改良など特殊土木工事に強みを持ち、最近の世界各地で相次ぐ災害を受けて国内の防災需要があおられれば、追い風となろう。ハブ化が議論される羽田空港の関連銘柄でもあり、良好な財務体質も評価ポイントだ。
大和小田急建設(1834)は2月26日、期末一括の配当予想の増額を発表。従来予想の普通配当5円に会社設立70周年(創業140周年)記念配当5円を加え、計10円(前期は普通配当のみの5円)とした。来期に関しても10円配当維持が想定される。ちなみに、同社は個人向けIR活動を重視していることで有名だ。
大林道路(1896)も2月9日に期末一括の配当予想を従来予想から倍増の6円(前期は3円)に増額した。また、通期利益予想の上方修正も同時に発表しており、営業利益は従来予想の18億5000万円から25億3000万円(前期比79%増)に引き上げた。
書籍用クロスなどを手掛けるダイニック(3551)も期末一括で予想配当利回り3・22%を誇る。2月9日に、配当予想を従来の5円から創業90周年記念配当1円を加えた6円(前期は4円)に増額。同時に、通期利益予想も引き上げ、営業利益を従来予想の8億円から10億5000万円(前期比10%減)に修正した。
「期末一括」でなくても高配当利回り銘柄は多い。その代表格は、武田薬品工業(4502)。同社の予想配当利回りは年間で4・28%だが、中間、期末ともに90円配当とあって、期末のみに関しても2・14%の高水準を誇る。モルガン・スタンレー証券は11日付で、投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続、目標株価を4600円から4800円に引き上げており、上値説得の材料を提供している。
また、この時期の権利取り相場で忘れてならないのが、エイベックス・グループ・ホールディングス(7860)。期末配当は20円予想で期末のみの配当利回りは2・43%(年間では4・86%)と高い。
加えて、3月期末のみに権利が確定する株主優待も根強い人気がある。表向きは同社が主催するイベントの優先予約や株主限定CDなどだが、株主総会後に同社所属アーティストなどが出演する「株主限定ライヴ」を開催するのが恒例となっている。(B)
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