日経225 先物・オプション入門-日経225miniも解説-
ここでは、日経225先物とTOPIX(東証株価指数)先物取引とのスプレッド取引を取り上げていきます。
スプレッド取引とは、両商品の価格差(サヤ)を見て、サヤの拡大と縮小を予測します。上昇相場や下降相場など相場自体の状況に影響されないところが特徴です。先物取引を行う際に覚えておきたい取引のテクニックのひとつといえるでしょう。
TOPIX先物とのスプレッド
日経平均株価指数は、東京証券取引所の第一部に上場している銘柄のうち、225銘柄をピックアップして平均の株価を計算したものです。TOPIXは、東京証券取引所第一部に上場している全銘柄の時価総額合計に対して、基準となる1968年1月4日時点を100として指数化したものです。ともに日本の代表的な株価指数で、両者は基本的に同じような形で変動しています。しかし時によっては、両者の比率(倍率)が通常よりも大きくなる場合があります。このようなときには、両者は再び近づく方向を予測して、通常より高くなっているほうを売り、低くなっているほうを買うという取引を行います。両者の比率(倍率)が再び重なってきたときに反対売買を行うことで、利益が確定できます。
両者の動きの特徴から予測する
日経平均株価指数をTOPIXで割った数字を「NT倍率」と言います。日経平均はハイテクセクターなど値がさ株の影響を受けやすく、TOPIXは時価総額の大きい金融セクターなどの影響を受けやすいという特徴があります。NT倍率はおおむね10倍台で推移していますが、ハイテク株の上昇は、【日経平均株価が上昇→NY倍率が上昇】の連鎖を生じさせます。同様に、金融株上昇は【TOPIX上昇→NT倍率が低下】の連鎖を生じさせます。

そこで、ハイテク株が上昇すると予想した場合は、「日経平均先物買い・TOPIX先物売り」、銀行株が上昇すると予想した場合は「日経平均先物売り・TOPIX先物買い」のスプレッド取引を行うのです。予想通りに相場は動いた場合は双方を反対売買を行うことによって利益が得られます。このように同系統の指数を使ったスプレッド取引は、単独で指数を予測するよりも利益を上げる確率も高まります。

スプレッド取引は、先物取引では利益を上げやすいと言われますが、相場に絶対はありません。グラフを見る限りでは、二つの比率差は大きなものには見えませんが、取引金額が大きい場合は、すぐに数十万円単位での金額が動くことになります。取引金額が増えるほどリスクも大きくなっていることを理解しておきましょう。













