NSJ外国為替新聞

(Weekly、2012年5月14日)


市場のマインド握る米注目指標の行方  底堅ければリスク・オフ緩和も


外国為替市場ではリスク・オフ(リスク回避)の流れが強まっている。ドル買い、円買いが継続。ユーロ中心にドルストレート、クロス円の下げ基調は維持されている。一方で、原油を中心に商品の下げも際立ってきた。ギリシャやスペイン情勢の不確実な中にあって、マネーはキャッシュ化が一段と強まりそうだ。一方で、米国でも今週はマーケット注目度の高い指標の発表が相次ぐ。最近の予想より弱いトレンドが続くのかを見極めたいとの向きも多く、為替、債券、株、商品などのマーケットではしばらく、緊張感に包まれた日々を迎えそうだ。

欧州債務不安が再燃している中で注目したいのは米景気指標。このところ予想より弱い米指標のトレンドが続いているが、米4月ISM製造業景況指数の予想以上の上昇は、先行きを展望しにくくした。昨年、一昨年のように4―6月期に米景気が調整に入る可能性が指摘されていたが、米4月ISM製造業景況指数を見て米景気が思ったほど悪化していない可能性を指摘する向きもある。4月以降の米指標が底堅さを見せれば、景況観が一変し、米景気を緩衝材として、欧州債務不安も幾分かは緩和されることになるとみられる。

ニューヨーク連銀製造業景況指数

それだけに5月ISM製造業景況指数が焦点となるが、その前に、特に4月に大きく悪化したニューヨーク連銀製造業景況指数と、フィラデルフィア連銀製造業景況指数の5月分が今週発表されることで、関心が集まる。市場予想は、前者が9.00(4月6.56)、後者が10.0(4月8.5)に回復を見込んでいる。両指数が立ち直るのか、さらに悪化するのか見極める必要がある。

両指数が回復を見せれば、リスク・オフの緩和につながるとみられるが、予想より弱い米指標のトレンドが続いた場合は、マーケットが深みにはまるリスクが高まりそうだ。外国為替市場でもドル買い、円買いの動きに弾みがつく可能性もある。(T)

各国の政策金利一覧(5月11日現在)
取扱通貨国 政策金利名 政策金利 変更幅 改正日
日本 無担保コールレート 0.10% ▼0.20 2008/12/19
米国 フェデラルファンド(FF)金利 0.25% ▼0.75 2008/12/16
ユーロ 公開市場操作金利 1.00% ▼0.25 2011/12/8
英国 レポ金利 0.50% ▼0.50 2009/3/3
豪州 キャッシュレート 3.75% ▼0.50 2012/5/1
ニュージーランド キャッシュレート 2.50% ▼0.50 2011/3/10
カナダ 翌日物金利 1.00% △0.25 2010/9/8
スイス 銀行間3ヶ月物国内金利 〜0.25% ▼0.25 2011/8/3
南アフリカ レポ金利 5.50% ▼0.50 2010/11/18
今週の注目材料
日(曜)日本時間経済指標等予想前回
15日(火)18:005月ZEW景況感期待指数20.123.4
21:305月ニューヨーク連銀製造業景況指数9.006.56
21:304月小売売上高0.2%0.8%
16日(水)21:304月住宅着工件数68.0万件65.4万件
22:154月鉱工業生産0.5%0.0%
17日(木)23:005月フィラデルフィア連銀製造業景況指数10.08.5
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日経平均8,876.59+75.4217日 15:00
TOPIX747.16+8.2817日 15:00
東証一部売買高20.7億株17日 15:00
NYダウ12,598.55-33.4516日
ナスダック2,874.04-19.7216日
ドル/円80.33+0.1516日
ユーロ/円102.15+0.0816日

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