☆新規上場紹介 テックポイント・インク 監視カメラ向け半導体のファブレスメーカー(2017年09月05日)

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テックポイント・インク(6697)が9月29日、マザーズに新規上場(IPO)する。

監視カメラと、映像記録装置(DVR)、それぞれに搭載する半導体の設計・開発・販売を手掛ける。既に設置されたカメラに取り付けるだけで、画質を標準(SD)からハイビジョン(HD)以上に向上させることができる上に、規格が乱立するカメラ関連機器の中にあってもスムーズにデータ伝送・再生が行える仕組みを実現した。

こうして大がかりな設備投資を不要としながらも、技術革新に伴う画質向上にも適時、対応可能なシステムが構築できる同社製品。中国のハイクビジョン、韓国のアイディス、台湾のエーヴィテックなどアジアを中心に各国の監視カメラ大手に採用されており、2016年12月期はこれら3社で売上高の7割を占めた。

監視カメラ市場はロンドン五輪やリオ五輪など大型イベントを起爆剤に拡大基調が続く。米調査会社によれば、15年から18年まで年率平均12%で成長しており、18年には販売総額が236億米ドルに達するとの予測がある。そうした成長市場の中で同社は、工場を持たないファブレスメーカーとの立ち位置を選択。巨額の設備投資を行う代わりに製品の設計やマーケティングに集中することで高効率的な成長を目指す。

同様の市場で今後は車載カメラの伸びも期待されている。こちらは14年から年率平均22.5%で拡大中。20年には1億台と、14年の3,000万台から急増することが予測されている。同社はまだ車載カメラについては売上の実績はないものの、今後は注力する意向を示す。

創業社長の小里文宏氏は米を拠点とした有名起業家でもある。リコー米子会社のエレクトロニクス部門における事業管理部長を経て、半導体会社のテックウェルを創業。2006年には米NASDAQ上場を果たし、10年に売却。そして12年にテックポイント・インクを立ち上げ、今回は日本での上場を目指すこととなった。

同社は外国企業であり、今回は株式ではなく、株式を信託財産として日本国内で発行される日本預託証券(JDR)形式で上場する。JDRは売買手順や手数料、税制など日本株と同様に扱うことができる。

概 要
事業内容監視カメラ、車載カメラ向け半導体の開発・製造・販売
本社米国カリフォルニア州サンノゼ市
代表者小里文宏
設立2012年4月11日
上場前資本金920万9,272米ドル
発行済株式数(上場時)16,695,905株(上場時)
筆頭株主小里文宏・政子(上場前11.99%)
公募株式数1,520,000口
売出株式数0口(オーバーアロットメント228,000口)
初値
公開価格650円(9/19)
ブックビル仮条件620円~650円(9/9)
ブックビル期間9月12日〜15日
引受証券みずほ(主幹事)、大和、SBI
 
業績推移
売上高営業利益1株利益配当
2015/122,267百万円435百万円34.00円-円
2016/123,041百万円601百万円27.38円-円
2017/12(予想)3,650百万円581百万円23.52円-円

[本紙9月6日付2面]

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