☆竹中三佳の株Catch one's eye Part.245 シニア需要に注目“大人向け粉ミルク”(2018年09月07日)

夏の疲れが出たようで祖母がダウンしてしまいました。何か元気の出るようなものはないかと、サプリメントを中心に探していると、「大人向けの粉ミルク」なるものを発見しました。これまで粉ミルクは赤ちゃんのためのものだと思っていたので、大人向けの粉ミルクという存在に俄然興味がわき、早速調べてみました。

大人向け粉ミルクとは、赤ちゃん用粉ミルクを主成分とし、ビタミンや鉄など大人にとって必要な成分をバランス良く配合した粉ミルクのことで、「赤ちゃんの飲むものなので安心」「栄養価が高い」「ダイエットになりそう」「長期保存がきく」と50歳~60歳代の女性を中心に人気が集まっているそう。

森永乳業(2264)からは、お母さんの初乳中に多く含まれるラクトフェリンをはじめ、こだわりのビフィズス菌や、カルシウム、鉄など大人のための6大成分を含む「ミルク生活」が発売。雪印ビーンスタークからは、「プラチナミルクシリーズ」として、現代人に不足している栄養素がバランスよく配合されたforバランス、美容成分が配合されたforビューティ、筋肉や骨の材料となる成分を配合したforパワーと目的別に3種が発売されています。祖母は毎朝コーヒーを飲むので、牛乳の替わりに粉ミルクを使ってもらって一食の栄養価を上げてもらおうと、高たんぱく質・高カルシウムをうたう「ミルク生活プラス」を購入してみました。

9月4日には伊藤忠食品(2692)より「おとなのミルク習慣プレミアム」が発売されるなど、盛り上がりを見せる成人向け粉ミルク市場。少子高齢化に伴い、育児用粉ミルクの販売実績が低下する中で、どの企業が増加するシニア層の支持を獲得し市場をけん引していくのか、今後の参入企業とともに注目しています。

【編集記者のコメント】
雪印ビーンスタークのアンケート調査の結果、60歳代の女性の約2%が大人向け粉ミルクを購入していることが判明したそうです。同じ大人向け粉ミルクでも各社特徴があるようで、先駆者の救心製薬は高齢者の骨粗しょう症対策として、主に骨の形成に必要な栄養素を重視。森永乳業は免疫を高める「ラクトフェリン」の機能性が注目されるほか、雪印ビーンスタークは「粉ミルク型サプリ」として幅広い世代から支持を得ています。今後、株式市場でもシニア向けビジネスの新市場として注目を集める機会がありそうです。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙9月10日付14面]

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