[鉄道] 新興国の投資拡大に加えて、温暖化対策を背景に先進国では復権。(丸三証券)
丸三証券は7月30日のレポートで、中国は東西南北の主要都市を結ぶ鉄道の「四縦四横」プロジェクトがあり、北京〜上海間だけでも車両導入予定数は4,800両と日本の新幹線車両総数(4,100両)を上回ると解説。
インドでは東西主要都市(ムンバイ〜デリー〜コルカタ)を結ぶ「インド貨物専用鉄道建設計画」、ブラジルは主要都市(リオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンナピナス)を結ぶ高速鉄道計画があると紹介。
先進国も鉄道は他の交通機関に比べて輸送量あたりのCO2排出量が極めて少ないため、地球温暖化対策に役立つことや雇用創出の観点からオバマ大統領は4月に米国主要都市を結ぶ高速鉄道の開発計画を発表している。
世界の鉄道車両は(加)ボンバルディア、(仏)アルストム、(独)シーメンスの3強で約6割のシェアを占める市場であり、日本勢の存在感は乏しかった。
日本の鉄道産業がJR主導の下で形成されてきたために日本メーカーの海外展開が遅れたことや、鉄道運行管理システムの国際基準が日本の技術体系と異なったことが理由。
しかし、日本の鉄道メーカーも海外市場開拓を積極化し始めている他、4月には国際鉄道連合に日本人として初めて石田JR東日本取締役副会長が就任するなど日本勢のシェア獲得を期待させる動きが出てきたと解説。
【ナブテスコ(6268)】 輸送用機器事業で鉄道車両用のブレーキシステムやドア開閉装置の製造販売を行う。国内新幹線用ドア開閉装置ではほぼ市場を独占。中国高速鉄道でもブレーキやドアで4割台のシェアを有する。
【東洋電機製造(6505)】 鉄道車両用電機品を総合的に手掛ける世界でも稀有なメーカ。駆動装置で国内シェア5割など高シェア品多数。海外での受注実績も豊富。中国など等海外での受注が増加中。
【川崎重工(7012)】 鉄道車両の国内最大手。実績として受注累計が660両に達したニューヨーク地下鉄のほか、5月にはシンガポール地下鉄132両を受注。今後はブラジル高速鉄道などの受注の成否が注目される。
(W)
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