大引けの日経平均は141円安の3万8,208円、TOPIXは6ポイント安の2,680ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は663、下落銘柄数は932。出来高は16億2,460万株、売買代金は3兆5,973億円。
11月の東京都区部コア消費者物価(生鮮食品を除く消費者物価)は前年同月比2.2%上昇となり、10月
の同1.8%上昇から伸び率が拡大した。
電気・ガス代(11月支払い分)に対する政府の補助額が半減したことが影響した。
日銀は12月18日~19日に開催される日銀金融政策決定会合で利上げするのではないかという見方が強まり、円相場は一時1ドル=149円台へと円高が加速した。
日経平均は一時3万8,000円割れ。
ディスコや東京エレクトロン、さくらインターネットが売られ、日産はムーディーズによる格付け見通しの引き下げが響いた。
ユニチカが大幅安。前日は繊維事業から撤退で収益改善が期待されたが、金融支援の要請や取締役全員の引責辞任、減資で経営再建の厳しさに目が向けられた。
一方、古河電工(5801)は大和証券が電線セクター内での選好順位を引き上げた。
生成AIを含めたデータセンタでは、電力消費に関連して発熱するため、サーバ等の機器類を冷却する必要がある。古河電工は現在、空冷式をメインとしてデータセンタのサーバ等を冷却するサーマル製品を展開している。今後は、現在の主要顧客からの要請を受けて、液浸方式について24年度後半から商業生産、水冷式については26年度から商業生産を開始する予定。
ワールドは三菱商事傘下の衣料品企業を子会社化することで大幅高となった。
寿スピリッツ(2222)はゴールドマン・サックス証券が投資判断を新規に「買い」と発表した。
一般的にお土産ビジネスは旅行需要のピークに合わせて販売・生産体制を敷くことから、年間を通じて高い収益性を維持することが難しいが、寿スピリッツは「プレミアムギフトスイーツ」として旅先のお土産だけでなく、帰省や母の日などの幅広い機会で渡せるギフトとしてのブランドを醸成している。加えて、季節波動の異なるブランドがそれぞれの商材を同時展開することで、年間を通じて高い工場稼働率を築いている。多くのお土産メーカーは単一ブランド/商材で運営しており、マルチブランド展開による高収益モデルを構築することは容易ではないと紹介した。
業種別下落率上位は輸送用機器、機械、精密、電機、海運で、上昇率上位は銀行、保険、繊維、サービス、電力ガス。(W)