12時37分時点の日経平均は790円高の4万1,568円、TOPIXは27ポイント高の2,895ポイント。
生成AIによる需要増で半導体の増産計画が立てられているが、障壁となりそうなのが、米3M社が2025年末までにPFASを生産終了することだ。
有機化合物の「PFAS」は発がん性が指摘されており、3Mは多数の公害訴訟を受けているため、撤退することにした。
だが、半導体回路を製造する際のドライエッチング工程で温度を上がらないようにする冷媒にPFASは使われており、3Mが撤退すると、ベルギーのソルベイ社だけになる。
そのため、AI需要により半導体を増産したくても、冷媒不足により、製造に支障をきたす恐れがある。
こうした事態に対して、三菱ケミカル(4188)やDIC(4631)はPFAS代替品の開発に取り組んでいるため、半導体関連として注目されそうだ。
オイルマネーの流入観測で、後場の日経平均は前引けに比べてさらに上げ幅を拡大した。
ファーストリテイリングが上げ幅を拡大し、TDKも買われた。
伊藤忠や協和キリンが高値更新。
業種別上昇率上位は電機、精密、非鉄、化学、情報通信で、下落率上位は海運、鉱業、ゴム、銀行、輸送用機器。(W)