12時43分時点の日経平均は185円安の2万6,382円、TOPIXは10ポイント安の1,895ポイント。
黒田日銀総裁は、長期金利の上限引き上げについて、20日の会見で、債券の市場機能が損なわれる状況が出ていることへの対処であり、金融引き締めでないと説明した。
市場では納得していない見方が多いが、これに対してUBS証券では米国経済が2023年の景気後退後に再び拡大し、FRBの利下げサイクル終了が見込まれる2024年第3四半期に長短金利を日銀が引き上げるという予想を維持していて、新総裁の下でも2023年を通して大きな引き締めはないと見ている。
ただ、後場の日経平均は再び下向きとなった。京セラやファナック、デンソーやスズキが下げ幅を拡大し、アドバンテストも安く、富士電機は年初来安値を更新した。
一方、セガサミー(6460)が上げ幅を広げ、パチンコホール向けコンピューターシステムのダイコク電機も買われるなど、パチンコパチスロ関連が高い。次世代遊技機と言われる「スマートパチンコ・パチスロ」の解禁で、機器の入れ替え重要が発生していることが材料視されている。
業種別下落率上位は輸送用機器、不動産、電機、金属、精密で、上昇率上位は銀行、海運、保険、空運、小売。(W)