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概況/米国市場2023年3月25日

☆3月24日の米国株式市場は続伸。欧州金融株安の影響を受けたが、財務長官が金融安定監視評議会の緊急会合やセントルイス連銀総裁の発言を好感

3月24日の米国株式市場は続伸。
欧州株下落を受け、前半は下落していたが、後半持ち直した。

米司法省は、ロシアの新興財閥(オリガルヒ)が経済制裁を回避する際に支援した金融機関がないかの調査で、UBSとクレディ・スイスを調査していると報じられた。悪質な行為が確認されれば、巨額の制裁金が課される可能性もあるという。
ドイツ銀行はTier2劣後債を早期償還すると発表し、財務の健全性をアピールしたが不安感を払拭できず、株価が急落し、他の欧州の金融機関も大きく売られた。

欧州の金融株主導の株式市場下落を受けて、NYダウは前半に300ドル安となったが、イエレン財務長官が、金融安定監視評議会(FSOC)の緊急会合を開催するため米金融監督当局の責任者らを招集したことや、セントルイス地区連銀のブラード総裁が米国の銀行セクターは依然強く、柔軟性があると述べたことが好感され、上昇に転じた。
ただ、ブラード総裁は、今後数週間、そして数カ月で金融ストレスが緩和するとの想定の下で、自身の今年の政策金利のピーク予想を、従来の5.375%から5.625%に引き上げたと語った。

NY証券取引所では医療保険のユナイテッドヘルスや家庭用品のP&Gなどディフェンシブ株が買われた。
JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレーは下落。

ナスダックではマイクロソフトとネットフリックスが買われ、エヌビディアとAMDは反落。

NYダウ工業平均は前日比132ドル(0.41%)高の32,237ドル。ナスダック総合指数は前日比36ポイント(0.31%)高の11,823。S&P500指数は前日比22ポイント(0.56%)高の3,970。

NYダウ採用銘柄は、アムジェン、P&G、コカコーラなどが買われ、アメリカン・エキスプレスやディズニー、JPモルガン・チェースなどが売られた。上昇21銘柄、下落9銘柄。

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