連続最高益更新、初配へ
楽曲の著作権者と委託契約を結び、利用者から著作権使用料を徴収し、著作権者に分配する著作権等管理事業や、原盤の権利者からライセンスを受け、配信サービスに許諾を与え使用料を徴収するDD業務などが主力。昨夏からは一部地域を除く全世界のYouTube上で視聴される動画を対象に、運営会社のグーグルからの著作権使用料の直接徴収も開始した。
前2025年3月期営業利益は10億500万円(前々期比54.9%増)と計画超過を達成し、最高益更新。著作権管理事業は音楽・動画配信市場の拡大を追い風に成長が続いた。DD事業もアニメ・ゲーム関連やVTuber系などネットクリエイターの原盤使用増加もあり拡大した。
今26年3月期は売上高230億円(前期比18.5%増)、営業利益18億円(同79.1%増)と過去最高連続更新を見込む。音楽・動画配信市場拡大を背景に徴収額増加、DD事業は海外展開強化もあり拡大へ。今期は初配も予定する。20年の上場以来、業績堅調に伸び財政安定。今後の業績見通しを踏まえ、事業投資のための内部留保と株主還元の両立が可能と判断した。中期計画も策定しており、28年3月期に売上高296億円、営業利益27億円を目指す。(乃)
PER=17.7倍 PBR=4.4倍 時価総額=217億円 |