TOP  NSJアップデート  IPO  新規上場紹介 グロービング 最短11月29日 グロース 顧客内部に入り込んだコンサルティング
IPO2024年10月29日

新規上場紹介 グロービング 最短11月29日 グロース 顧客内部に入り込んだコンサルティング

グロービング(277A)が11月29日~12月5日のいずれかの日、グロースに新規上場する。

コンサルティングや各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業を手掛ける。「外部視点を持ったインサイダーとしてクライアント企業の内部に入り込み変革をドライブすること」を掲げ、顧客に伴走し、戦略とデジタルを融合したワンストップサービスを提供する。

コンサルティングは従来型コンサルティングに加え、「Joint Initiative(JI)型コンサルティング」も提供する。

JI型コンサルティングは、グロービングのコンサルタントが出向などで顧客の事業責任者、中核メンバーの立場となり、事業を推進するもの。通常のコンサルティングサービスより一段踏み込み、人材、ノウハウなどを提供し、将来的には新規事業の売り上げ増加、コスト削減などの利益を顧客とシェアする。コンサルタントの内部化のほか、AI、デジタル活用で、コンサルタントの人数に頼らず生産性を向上。クラウドプロダクトによる低コスト化、スケール化も特徴としている。

また、AI開発、提供企業のLaboroと共同出資し、AIを基に企業の事業を再構築する「AI-X」(AIトランスフォーメーション)のソリューションを提供する「X-AI.Lab」社を5月に設立した。

クラウドプロダクト事業は、コンサルティング事業で蓄積した汎用性の高いノウハウをシステム化したSaaS型プロダクトを提供する。

具体的には営業生産性向上のために売上明細データを取り込むだけでどの顧客を重点的にフォローすべきか可視化、アクションプランを提示する「セールススイート」の開発を2023年5月期より開始。今年10月末に正式ローンチする。このほか、外部支出の最適化をする「スペンドインテリジェンススイート」の企画も1月に開始した。

25年5月期は売上高76億1,200万円(前期比82.3%増)。営業利益21億8,400万円(同5.9倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=コンサルティングサービスを提供するコンサルティング事業および各種SaaSを提供するクラウドプロダクト事業
●本社=東京都港区南青山3-1-34
●代表者=田中耕平代表取締役社長
●設立=2017年1月
●上場前資本金=9,000万円
●発行済み株式数=574万5,600株(上場時)
●筆頭株主=輪島総介(上場前34.1%)
●公募株式数=53万株
●売出株式数=41万4,000株(ほかにオーバーアロットメントで14万1,600株)
●仮条件=11月13日に決定
●ブックビル期間=11月14日から最短20日まで
●引受証券=三菱UFJモルガン・スタンレー、モルガン・スタンレーMUFG、大和(共同主幹事)、野村、SBI、楽天、松井、マネックス、岩井コスモ、岡三、極東、あかつき

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2023.5(単体) 2,606 738 92.59
2024.5 4,175 378 49.95
2025.5(予) 7,612 2,187 255.59
※単位100万円、1株利益は円

関連記事