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IPO2016年3月28日

☆新規上場紹介 グローバルウェイ(3936) “潜在的”転職希望者発掘サイト「キャリコネ」運営

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グローバルウェイ(3936)が4月19日、マザーズに新規上場する。

柱は2つ。年収や評判、面接対策など企業の口コミや求人情報を掲載する会員制ウェブサイト「キャリコネ」の運営など「ソーシャル・ウェブメディア事業」と、世界大手メーカーが手掛けるクラウド型業務用ソフトウエアをベースに、顧客企業の業務効率化やコスト削減のためのカスタマイズ製品およびサービスを提供する「ビジネス・ウェブアプリケーション事業」。直近では前者事業が拡大。売上高に占める割合は2014年3月の39.6%から、15年3月期には46.5%にまで高まっている。

従来の求人サイトは企業から掲載料を徴収するため広告的要素が強かった。対して「キャリコネ」は利用者のアンケートから収集した情報を基に企業を調査。ビジネスパーソンに対して真に必要とされる情報を提供するにとどまらず、企業側からは社員や元社員の本音を拾う場として重宝されている。企業側はサイトを通じて労働環境の改善や労働者との対話が図れることに加えて、転職を希望してから訪問する従来サイトとは異なり、まだ顕在化していない転職希望者を発掘できるとの利点も享受している。サイトの年間訪問者数は15年3月期に1,868万人と、前年同期の1,487万人から26%増加した。会社側は将来的にはASEAN(東南アジア諸国連合)など東南アジアでの展開も視野に入れている。

「ビジネス・ウェブアプリケーション事業」ではセールスフォース・ドットコム社やネット・スィート社などのソフトウエアと連携して動く各種ソフトウエアの開発・販売と、システム導入支援などを手掛ける。同社の高い技術力は、米国製ソフトを日本の商習慣や法令などに準拠させることはもちろん、異なるソフトウエア同士を連携させることも可能にした。結果、顧客管理から販売管理、データ管理までと広範にわたる領域でデータを相互活用する仕組みを実現。同社サービスは複数の国や地域で事業を展開する製造業や流通業、小売業者などに選好されている。

概 要
事業内容ソーシャル・ウェブメディア事業(働く人のための情報プラットフォーム「キャリコネ」の運営および有料職業紹介サービスの提供)、ビジネス・ウェブアプリケーション事業(クラウド型業務用ソフトウェアのライセンス販売)
本社東京都港区三田2-14-5
代表者各務正人
設立2004年10月
上場前資本金4,816万円
発行済株式数(上場時)113万4,560株(上場時)
筆頭株主各務正人(上場前 73.36%)
公募株式数100,000株
売出株式数30,000株(オーバアロットメント 19,500株)
初値14,000円(4.7倍、20日)
公開価格2,960円(4/11)
ブックビル仮条件2,760円~2,960円(3/31)
ブックビル期間4月4日〜4月8日
引受証券大和(主幹事)、SBI、SMBC日興

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/3905百万円78百万円48.00円ー円
2015/3945百万円80百万円50.11円ー円
2016/3(予想)1,143百万円196百万円121.26円ー円

[本紙3月29日付2面]

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