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IPO2016年3月29日

☆新規上場紹介 ジャパンミート(3539) 「精肉卸売」基盤の食品スーパー運営会社

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ジャパンミート (3539)が4月21日、東証2部に新規上場する。

1945年に前会長が創業した食肉卸売会社が起源。現在は子会社4社を有し、関東一円でスーパーマーケットと飲食店を展開する。

子会社は、①大型商業施設ジョイフル本田(3191)内にスーパーマーケット「生鮮館」を出店するジャパンミートと、②茨城県と栃木県で地域密着型スーパー「パワーマート」5店舗を運営するパワーマート、③創業来培った精肉ノウハウと調達力を生かして低価格・高品質サービスを提供する、焼肉・とんかつ店「漫遊亭」運営会社のジャパンデリカ、④東京23区内で飲食店などプロ向けに食材を販売する「肉のハナマサ」を50店舗運営する花正、の4社。

②パワーマートは2003年に、④花正は13年に完全子会社化するなど、これまでM&A(企業合併・買収)を基軸に事業を拡大してきた。とりわけ花正の買収は大きなターニングポイントだった。同社では“プロ仕様"を基準にバイヤーが世界中で買い付けてきたオリジナル商品を大容量で販売。こうして一般消費者向けのコンビニエンスストアや一般的なスーパーとは完全に差別化された「ホールセール(大量販売)ストア」との領域を新たに取り込んだことに加えて、それまで本拠を置く茨城県など関東郊外に商圏をとどめていた同社にとって、東京23区内進出の足掛かりにもなった。

一方、得意の精肉事業に加えて03年には青果卸売業者を買収。翌04年には鮮魚売業を、06年には惣菜製造販売会社を買収するなど、業容拡大にも余念がない。こうして多方面において専門性に磨きをかけることで、競合とは一線を画した品ぞろえと、特色ある売り場づくりを実現している。

概 要
事業内容食品スーパーマーケットの「ジャパンミート生鮮館」「ジャパンミート卸売市場」「肉のハナマサ」「パワーマート」の経営。焼肉レストランの経営
本社茨城県小美玉市小川956
代表者境正博
設立1978年8月
上場前資本金1億8,349万円
発行済株式数(上場時)2,604万9,500株(上場時)
筆頭株主境正博(上場前 24.78%)
公募株式数3,750,000株
売出株式数450,000株(オーバアロットメント 630,000株)
初値1,040円(3.0%高)
公開価格1,010円(4/11)
ブックビル仮条件910~1,010円(4/4)
ブックビル期間4月5日〜4月8日
引受証券みずほ(主幹事)、水戸、常陽

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/778,694百万円2,481百万円60.08円1円
2015/791,540百万円3,556百万円83.18円1円
2016/7(予想)95,807百万円4,303百万円115.35円未定

[本紙3月30日付12面]

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