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IPO2016年8月31日

☆新規上場紹介 チェンジ IoT導入など新技術活用支援

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チェンジ(3962)が9月27日、マザーズに新規上場する。

会長の神保吉寿氏らアンダーセン(現アクセンチュア)出身者3人が立ち上げた同社。新たなIT技術を用いて企業に変革(チェンジ)をうながす「NEW―ITトランスフォーメーション事業」を手掛ける。

具体的には、①自動データ収集など新しい仕組みを設計・開発する「モバイル&センシング・アプリケーション」、②ITインフラに関するルールの刷新や監視を行う「エンタープライズ・セキュリティ&インフラストラクチャ」、③IoT(モノのインターネット)の実装やビッグデータ解析のために必要な製品を選定するなど、オペレーションを再構築する「アナリティクス&IoT」、④研修プログラムを企画・販売する「ネクスト・ラーニング・エクスペリエンス」との4種類のサービスラインを用意。ここから「セキュリティー」「ビッグデータ解析」「クラウド移行」などと主要な技術やノウハウをあらかじめ細分化(ライブラリ化)しておき、顧客企業のニーズに合わせて単体、あるいは組み合わせて提供している。こうしてNEW―ITトランスフォーメーションをタイムリーかつ安価に実現可能な体制を整えたことが特徴だ。

加えて同社はIoTやビッグデータなどの新領域の開発に特化するため、既存のSIer(システムインテグレーター)とは競合せず、むしろ協業する点も大きな特徴といえる。SIer経由での販売も多いという。同社では急速に進化を遂げるNEW―IT市場において、まずは活用事例を創り上げることを最も重視しているためだ。

例えば、運輸業ではJR東日本や東京地下鉄、金融業では野村総合研究所など、各産業をリードする大手企業とタッグを組んでニーズの探索から取り組む。これまで100社超と事例を創出してきたが、今後はこれら事例の横展開による高効率的な成長が期待される。

概 要
事業内容モビリティ、IoTビッグデータ、クラウド、セキュリティーなどのテクノロジーを活用したサービスおよびIT人材育成のための研修の提供
本社東京都港区虎ノ門3-17-1
代表者福留大士
設立2003年4月10日
上場前資本金6,850万円
発行済株式数(上場時)3,160,000株(上場時)
筆頭株主神保吉寿(上場前23.45%)
公募株式数280,000株
売出株式数212,500株
初値2,999円(2.5倍、28日)
公開価格1,200円(9/14)
ブックビル仮条件1,080~1,200円(9/5)
ブックビル期間9月7日〜13日
引受証券SBI(主幹事)、マネックス、みずほ、SMBC日興、エース、藍澤、SMBCフレンド、極東、東海東京、東洋
 
業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2014/9711百万円74百万円 16.70円ー円
2015/91,400百万円137百万円30.89円ー円
2016/9(予想)1,520百万円170百万円39.50円ー円

[本紙9月1日付2面]

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