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IPO2018年1月29日

☆新規上場紹介 Mマート 2月23日 マザーズ 飲食業界向け業務用卸売市場をネット上に開設

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Mマート(4380)が2月23日、マザーズに新規上場する。

同社は畜産、水産、農産品など業務用食材、アウトレット商品、厨房機器、テーブルウエアなど、飲食業界、宿泊業界、中食業界などの仕入れに必要な商品を豊富に取りそろえた業務用専門卸売市場をインターネット上に開設している。

出店企業は掲載商品数に応じて定められている毎月定額の出店料、商品や企業名を目立たせるための施策ごとに発生するオプション料、販売代金に一定の料率を乗じた出来高制のマーケット利用料を同社に支払う。

売り手である出店企業にとっては、同社サイトへの出店により、人件費を含む販管費削減が可能になるほか、同社サイトに商品が24時間掲載されることによる広告宣伝効果、新規顧客開拓など販路拡大が可能になる、といった利点がある。

一方、買い手企業側にとっても、安価な商品仕入れが可能になるほか、必要な商品を必要な時に仕入れることができ、また、豊富な商品群から効率的に選択できるといった利点がある。なお、買い手企業は原則として無料で利用でき、年会費を支払いプレミアム会員になると、より格安な商品が掲載されている会員限定コーナーを利用できる。

2017年1月期末の出店数は、食材を扱う「Mマート」が751店(16年1月末比210店増)、それ以外を扱う「Bnet」は282店(同54店増)。総流通高は47億2,800万円(同7億6,900万円増)、買い手会員数9万5,000件(同1万4,000件)。

新たな市場開拓にも積極的。農業生産者から新鮮野菜を直送するサイト「アサトレ」などに続き、2018年1月期では、規格外のお米(中米)を取り扱うオークション形式のサイト「チューオク」を立ち上げた。買い手企業は業務用米を安価で仕入れられ、一方、売り手企業(生産者)はできる限り高く売ることができるため、双方から評価されている。

上場に伴う公募増資で得た資金はシステム開発要員の人件費、新規取引先の獲得のための営業要員の人件費に充てる。

概 要
事業内容BtoBに特化したインターネットマーケットプレイス事業
本社東京都新宿区西新宿6―5―1
代表者村橋純雄
設立2000年2月
上場前資本金6,000万円
発行済株式数(上場時)2,445,400株
筆頭株主村橋純雄(上場前43.9%)
公募株式数453,400株
売出株式数134,000株(オーバーアロットメント88,100株)
初値5,380円(4.3倍、26日)
公開価格1,240円(2月14日)
ブックビル仮条件1,140円~1,240円(2月2日)
ブックビル期間2月6~13日
引受証券みずほ(主幹事)、大和、SMBC日興、岡三、マネックス、SBI
 
業績推移
営業収益税引前利益1株利益配当
2016/1427百万円▼19百万円
2017/1532百万円52百万円15.92円
2018/1(予想)600百万円113百万円37.47円

[本紙1月30日付2面]

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