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IPO2016年5月24日

☆新規上場紹介 AWSホールディングス(3937) フィリピン子会社活用、システム開発会社

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AWSホールディングス(3937)が6月21日、マザーズに新規上場する。

1993年に日本IBMと東芝テックの合弁会社としてフィリピンで創業した同社。現在まで20年以上にわたり、フィリピン子会社を活用したシステム開発を手掛ける。

事業は「グローバル事業」と「メディカル事業」の2つに分類され、主力は前者。国内外の大手電機メーカーや車載機器メーカーなどの主要顧客に対して、各種ソフトウエアの設計・開発から製品保証までを受託。日本語と英語とで顧客の業務を支えている。

一方のメディカル事業では、医療現場の業務効率改善のための商品開発・販売などを手掛ける。99年に販売開始した、医療報酬の請求漏れを防止したりチェック時間を短縮させるレセプト点検ツール「Mighty Checker(マイティーチェッカー)」は、シリーズ累計で1万を超える医療機関が利用している。

同社の強みはフィリピンにおける強固な基盤だ。国内ではIT領域における技術者不足が深刻化していることもあり、開発業務を単価の安い海外へ移管するという動きは、今後さらに高まることが想定される。

なお、同社が基盤を置くフィリピンは、今後の成長が期待されるASEAN(東南アジア諸国連合)の1つで、年6%程度の経済成長を続けている。

概 要
事業内容フィリピン子会社を活用したシステムソリューションの提供および医療情報システムのソフトウェア商品の開発・販売など
本社東京都文京区小石川 2-23-11
代表者青木正之
設立2005年12月
上場前資本金5億3,508万円
発行済株式数(上場時)133万160株(上場時)
筆頭株主青木正之(上場前 45.11%)
公募株式数110,000株
売出株式数0株(オーバアロットメント 16,500株)
初値8,350円(3.4倍、22日)
公開価格2,490円(6/9)
ブックビル仮条件2,290円~2,490円(5/31)
ブックビル期間6月2日〜6月8日
引受証券SBI(主幹事)、SMBC日興、大和、エイチ・エス、東洋、日本アジア

業績推移
売上高経常利益1株利益配当
2015/32,589百万円128百万円 28.59円ー円
2016/32,926百万円232百万円-3.89円ー円
2017/3(予想)3,434百万円270百万円127.94円ー円


[本紙5月25日付2面]

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