TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] ジリ高。日銀短観で利益率計画の上方修正を好感。半導体関連と航空機関連が高い
速報・市況2022年12月14日

☆[概況/前引け] ジリ高。日銀短観で利益率計画の上方修正を好感。半導体関連と航空機関連が高い

前引けの日経平均は186円高の2万8,141円、TOPIXは9ポイント高の1,974ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,151、下落銘柄数は571。出来高は5億687万株、売買代金は1兆3,045億円。
日経平均はジリ高。日銀短観で大企業・製造業の業況判断は低下したが、非製造業はインバウンド再開を含むレンジャー・外食需要の持ち直しにより上昇し、大企業・全産業の業況判断は改善した。売上高経常利益率計画は製造業も非製造業も上方修正となったため、企業業績の回復が期待された。
中国が半導体産業向けに1兆元を超える規模の包括支援策を準備しているとの報道で上海市場では半導体関連が買われた。日本は米国の要請で先端半導体製造装置の対中輸出規制に参加するが、悪材料は出尽くしという見方からレーザーテックと東京エレクトロン(8035)は上昇した。
米ユナイテッド航空が米ボーイング社に中型機「787」を最大200機発注したと発表した。100機は発注が確定し、100機はオプションとなる。これを受けて、ボーイング社に炭素繊維を供給している東レが買われ、航空機エンジンなどにチタンが使用されているため、東邦チタニウムと大阪チタニウムも物色された。ボーイング向けにラバトリー(化粧室)を供給しているジャムコも高い。
美容家電のヤーマンは中国好調で上期37%営業増益となり上昇した。
一方、防衛増税に対して自民党内からも反対意見が多いため、三菱重工は反落した。
マネジメントソリューションズは本日の決算発表を控えて売られた。

業種別上昇率上位は繊維、鉱業、非鉄、鉄鋼、不動産で、下落率上位は空運、倉庫運輸、陸運、銀行、海運。(W)

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