TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 中国のシャドーバンキング問題で下落
速報・市況2023年11月27日

☆[概況/前引け] 中国のシャドーバンキング問題で下落

前引けの日経平均は145円安の3万3,479円、TOPIXは9ポイント安の2,381ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は584、下落銘柄数は1,012。出来高は6億2,730万株、売買代金は1兆6,260億円。
日経平均は朝方一時、185円高の3万3,811円となったが、買いが続かず、反落した。
中国当局がシャドーバンキング(影の銀行)グループ、中植企業集団系列の事業に対し、刑事捜査を最近開始したと発表したことが警戒された。
シャドーバンキングが破綻すると不動産市場の調整が深まることや企業と家計の破綻も増えると懸念されている。
中央銀行監視下にある銀行に対する預金には、先進国並みに名寄せした後で一人当たり50万元、900万円ほどの預金保険が付されており、十分な対応がなされているが、一種の投資信託であるシャドーバンキングにはいかなる保険もないため、混乱が大きくなると不安視されている。
三菱重工は反落し、ソフトバンクグループとサイバーエージェントが安い。ゼンショーは公募増資の発表で売られた。
中国の景況感悪化で住友鉱山(5713)が下落。
一方、川崎汽船は自己株消却を発表したことで買われた。
KOKUSAIが反発し、大正製薬HDはMBO(経営陣が参加する買収)を発表したことでストップ高買い気配。

業種別下落率上位は非鉄、電力ガス、輸送用機器、機械、紙パルプで、上昇率上位は海運、鉄鋼、ノンバンク、銀行、金属。(W)

関連記事