TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 12日の米12月CPI鈍化を見込む買いも。中国のビザ発給停止でインバウンド関連は敬遠
速報・市況2023年1月11日

☆[概況/前引け] 12日の米12月CPI鈍化を見込む買いも。中国のビザ発給停止でインバウンド関連は敬遠

前引けの日経平均は282円高の2万6,457円、TOPIXは19ポイント高の1,900ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,557、下落銘柄数は230。出来高は4億8,951万株、売買代金は1兆2,183億円。
FRB議長の講演でタカ派発言がなく、米国株が上昇したため、日経平均は4日続伸となった。
12日に米国で発表される12月の消費者物価指数の伸び率が11月に比べて鈍化しているという見通しを先取りする動きもあった。
インフレ圧力後退による米国の金融引き締め鈍化期待で、グロース株が買われ、レーザーテックやキーエンス、ファナックが物色され、景気敏感株の日本製鉄も高い。
ファーストリテイリングは報酬を改定し人材への投資を大幅に強化することが好感された。
富士通ゼネラルは、富士通が早期に売却したい考えを強調と報じられ、入札価格への思惑から大幅高となった。
スタジオアリス(2305)は大幅減益決算だったが、将来的には少子化対策の恩恵が波及する位置にある企業なので、アク抜け期待から買われた。
一方、メルカリが売られ、第一三共が安い。
中国が日韓へのビザ発給を停止したことを受けて、インバウンド関連の資生堂や日本航空、寿スピリッツは敬遠された。

業種別上昇率上位は精密、鉄鋼、電機、石油、証券で、下落は空運と紙パルプ。(W)

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