TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 545円安。ムーディーズが中国の企業の格付け見通しも下げたことを警戒
速報・市況2023年12月7日

☆[概況/前引け] 545円安。ムーディーズが中国の企業の格付け見通しも下げたことを警戒

前引けの日経平均は545円安の3万2,899円、TOPIXは28ポイント安の2,358ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は210、下落銘柄数は1,417。出来高は7億4,947万株、売買代金は1兆8,034億円。
日経平均は前場の安値が569円安の3万2,876円となり、安値圏で低迷。
金曜日の米国雇用統計発表を控え、米国株が下落したことに加え、米格付け会社のムーディーズが5日に中国の信用格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたのに続き、中国の国有企業4社と銀行8行および「地方融資辺平台」と呼ばれる資金調達事業体(LGFV)26社の格付け見通しを引き下げたことも警戒された。
NY原油先物が5日続落となり、ペトロチャイナと中国海洋石油が売られたため、香港株が反落したことを受けて、日経平均は下げ幅を拡大。
東京エレクトロンとアドバンテスト、川崎汽船や三菱商事、三菱重工、ダイキン工業が安い。
楽天銀行(5838)は楽天グループが保有株の一部を売却することで下落した。楽天グループも資金繰りの厳しい状態は続くという見方から反落した。
一方、東京電力は続伸となり、SOMPOは保有株売却益を発表したため、株主還元も期待された。
アインHDは業績上方修正で買われ、メニコンは中国で睡眠時に着用して近視を矯正する「オルソケラトロジーレンズ」が人気を集めていることで注目された。

業種別下落率上位は鉱業、海運、鉄鋼、石油、電機で、上昇は空運、電力ガス、保険、陸運。(W)

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