日経平均株価の午前終値は前日比507円16銭(1.33%)安の3万7,665円93銭と2日続落。一時は632円89銭(1.7%)安の3万7,540円20銭と、5日以来の日中安値を付けた。TOPIXは同35.01ポイント(1.26%)安の2,747.96ポイントで終了した。東証プライム市場の値上がり銘柄数は233、値下がり銘柄数は1,356。概算の売買高は11億9,579万株、売買代金は3兆830億円だった。
トランプ米大統領が自動車関税を引き上げる可能性を示唆したため、貿易摩擦が高まるとの懸念が再燃。また、イスラエルによるイラン空爆を受け中東情勢の緊張が高まり、リスク回避の動きが活発になった。
トヨタや日産自など自動車株が下落したほか、円相場が一時142円台まで強含んだことを受けソニーグループ、日立、パナソニックHDなど輸出関連も安い。東エレクやディスコなど半導体関連、三菱UFJや東京海上など金融株も幅広く売られた。
個別ではモルガンMUFGが投資判断を下げたアルプスアルパインと村田製、東海東京が格下げしたシュッピン(3179)が安い。
一方、今期営業利益予想を上方修正したビジョナルがプライム市場の上昇率トップ。第1四半期に大幅増益だったアールプランナー(2983)や鎌倉新書(6184)も急伸。マイルストーン収入により上期黒字転換したHeartseed(219A)がストップ高し、株主優待制度を新設した明豊エンター(8927)はストップ高買い気配だった。
このほか、SBI証が投資判断を「買い」に上げたブシロード(7803)、ゴールドマンが目標株価を上げANYCOLOR(5032)も上昇した。
業種別下落率上位は電機、化学、銀行、輸送用機器、医薬品、保険、非鉄金属で、上昇率上位は鉱業、石油石炭、海運、電気・ガスなど。(NA)