TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] グロース株と鉄鋼株が共に買われ、中国のビザ発給停止でインバウンド関連を敬遠
速報・市況2023年1月11日

☆[概況/大引け] グロース株と鉄鋼株が共に買われ、中国のビザ発給停止でインバウンド関連を敬遠

大引けの日経平均は270円高の2万6,446円、TOPIXは20ポイント高の1,901ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,493、下落銘柄数は287。出来高は10億5,887万株、売買代金は2兆5,894億円。
日経平均は4日続伸。レーザーテックやソニーグループが買われ、安川電機の決算を受けてファナックも高い。
ただし、安川電機については、SMBC日興証券ではACサーボの受注が急減していることは懸念材料と指摘している。
その他、日本製鉄など鉄鋼株が堅調だった。
富士通ゼネラルは富士通が早期に売却したい考えを強調と報じられ、入札価格への期待で上昇した。
スタジオアリスは減益決算だったが業績持ち直しの方向という見方で急反発した。
ベイカレント・コンサルティング(6532)はジェフリーズ証券が新規に「BUY」と発表したことで買われた。
2020年時点で民間企業の設備投資割合に占める情報化投資割合が米国が44%に対し日本が18%に留まる多大な開きがあるデータを見ると、日本が解決しなければならないIT課題は今後も構造的に続きそうだ。この挽回のための投資は多少の原材料高や増税で損なわれるものではないと述べ、ITコンサルティングの成長継続に期待感を示した。
一方、エーザイは反落し、第一三共は続落した。
中国が日韓にビザ発給を停止したため、インバウンド関連のコーセーや三越伊勢丹、日本航空や富士急などは敬遠された。

業種別上昇率上位は精密、電機、鉄鋼、石油、証券で、下落は空運、紙パルプ、陸運、水産農林。(W)

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