大引けの日経平均は140円高の3万7,644円、TOPIXは8ポイント高の2,742ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,117、下落銘柄数は476。出来高は21億5,238万株、売買代金は4兆8,542億円。
ベッセント米財務長官が、米中協議について進展があったと発表したことで、日経平均は高寄りしたが、詳細についての発表が見守られ伸び悩んだ。
後場は一時小幅安となった場面もあったが、ロシアからの会談の提案にウクラナイが応じたことも下支え要因となり、再び上昇に戻した。
川崎重工が上昇。ゴールドマン・サックス証券では決算発表について、航空宇宙、エネルギーソリューション&マリンが良好な事業環境・需給ひっ迫を背景に上振れ、また当社と市場が懸念したパワースポーツ&エンジンも善戦し会社計画を確保しており、ポジティブサプライズと述べ、目標株価を1万円から1万1,000円に引き上げた。
米中対立の緩和期待で、ディスコやアドバンテストなどの半導体関連が堅調だった。
アネスト岩田(6381)はストップ高。配当性向に代わりDOE(株主資本配当率)を還元指標に採用し、今期大幅増配を発表した。
一方、トランプ大統領が薬価は30~80%下がる可能性があると投稿したため、中外製薬など医薬品株が売られた。
米国では薬の価格が高いことが社会問題になっていて、トランプ大統領としては無党派層を含めた幅広い有権者へのアピール材料としたい考えと報じられた。
DeNAは前期の決算が営業黒字転換となったが、ポケポケ効果が喧伝されてきた分、材料出尽くし感から急落した。
業種別上昇率上位は倉庫運輸、証券、海運、鉱業、機械で、下落率上位は医薬品、サービス、その他製品、鉄鋼、食品。(W)