TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 1ドル=147円台の円高だが底堅い。TSMCが第3工場建設検討の観測報道が寄与
速報・市況2023年11月21日

☆[概況/大引け] 1ドル=147円台の円高だが底堅い。TSMCが第3工場建設検討の観測報道が寄与

大引けの日経平均は33円安の3万3,354円、TOPIXは4ポイント安の2,367ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は987、下落銘柄数は623。出来高は13億8,933万株、売買代金は3兆5,707億円。
円相場が1ドル=147円台に円高が進んだが、日経平均は底堅さを見せた。
半導体受託生産最大手の台湾のTSMCが熊本県内に3つ目の工場建設を検討との観測報道で、アドバンテストや東京エレクトロン、SCREEN、KOKUSAIなどの半導体関連が買われたことが下支え要因となった。
第1工場は回路線幅で12ナノの半導体向けに建設中で、第2工場は5ナノ世代を計画し、第3工場は3ナノ製造を視野に入れていると報じられた。
円相場は前日の米国で20年債の入札が堅調だったため米国金利が低下したことや、23日は日本の「勤労感謝の日」で、米国は「感謝祭」と共に祝日となるため、これまでの円売りに対するポジション調整の動きが強まり、円高が加速した。
ニトリやしまむらは円高メリットで物色された。
シャープ(6753)は親会社の鴻海グループとの関係強化を含めた中期経営計画を来年発表で買われた。
反面、円高で自動車株は続落となった。
バークシャーハザウェイから大量報告書が提出されなかったため商社は続落。
GSユアサとAZ-COM丸和は増資発表で売られた。

業種別上昇率上位は海運、紙パルプ、鉱業、サービス、陸運で、下落率上位は輸送用機器、卸売、証券、食品、銀行。(W)

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