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速報・市況2023年12月8日

☆[概況/後場寄り] 日銀がマイナス金利解除の場合、官邸圧力という見方も

12時40分時点の日経平均は541円安の3万2,316円、TOPIXは32ポイント安の2,327ポイント。
大和証券では日銀のマイナス金利解除について2つのプランがあるとみてきた。
プランAは、春闘の結果や消費動向の改善を踏まえて政府のデフレ脱却宣言と合わせてマイナス金利を解除するというもので、この場合はプラス圏での利上げ継続も想定され、長期金利の上昇要因となるという。
プランBはデフレ脱却宣言や物価目標達成が困難な場合に、副作用への対応などを前面に出すことでマイナス金利の解除だけはやり遂げるというもの。この場合は長期金利にかかる上昇圧力は限定的だろうと予想している。
そして、内田副総裁を中心にプランAへの執着は強い可能性が高いと推測しているが、プランBが発動されるとしたら、首相官邸から日銀に対して「国民の不満を高めている円安への対応が求められた」という圧力だろうと解説している。

後場の日経平均は3万2,300円前後での取引となっている。
三井物産や日立、合同製鉄がやや下げ幅を広げた。
一方、内需株物色でリログロープやLINEヤフー(4689)が高い。
LINEヤフーはPayPayを傘下に持っているが、12月は各地の地方自治体がPayPayなどのQRコード決済事業者と連携して、ポイント還元する地域限定のキャンペーンを行っているため、利用者が増えると期待されている。

業種別下落率上位は輸送用機器、鉄鋼、ゴム、非鉄、卸売で、上昇は空運、銀行。(W)

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