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コラム2023年9月14日

【本日のマーケット】9月14日(木)

9月14(木)のマーケット                                                                   

9月13日の米国株式市場でNYダウは続落。8月の消費者物価でエネルギーと食品を除くコア指数は前年同月比4.3%上昇と7月の4.7%上昇から減速し、市場予想通りとなった。9月19日~20日に開催されるFOMCの利上げ見送り期待から、NYダウは一時121ドル高となったが、終盤は売られた。10月31日~11月1日のFOMCでは利上げは五分五分という見方や、生活必需品の価格が高止まりしていて、家計を圧迫していることに加えて、新型コロナウイルス禍で停止していた学生ローンの返済が10月から再開されることも重しとなっている。メルクやセールスフォースが売られ、オラクルは反発となった。NYダウは前日比70ドル(0.20%)安の34,575ドル。ナスダックではアップルが続落となったが、アマゾンやエヌビディアが買われた。EUが中国の電気自動車について、国からの補助金で価格を抑え、市場での競争をゆがめているという認識を示し、調査を行う考えを示した。テスラはドイツに工場を持っているため、買われた。NASDAQ総合指数は前日比39ポイント(0.29%)安の13,813。S&P500指数は前日比5ポイント(0.12%)高の4,467。

日経平均は大幅反発となり上値を伸ばした。岸田首相が10月中に経済対策を策定することや日本企業の配当総額が過去最高の15兆円も好感された。韓国株と台湾株の上昇を受けレーザーテックや東京エレクなどの半導体関連が買われた。国際エネルギー機関の供給不足予想で石油株が上昇した。鉄鋼株や不動産株も買われ、IHIも反発。鳥貴族は今期の業績見通しで急騰し、アイシンは中期経営計画が好感された。半面、川崎汽船は野村証券が格下げし、HISは赤字決算で売られた。

スタンダード市場では、Abalanceが反発し、Speeeは3日続伸。肌の保湿機能を備えた改質繊維で特許登録のオーミケンシは2日連続ストップ高。森下仁丹は業績予想と配当予想を増額し大幅高。ユークスは12日ぶりの反発となった。アルチザは大幅減益で売られた。

グロース市場では、スマレジとMacbeePが第1四半期好決算で大幅高となった。3Dマトリックスは第1四半期の営業赤字が前年同期に比べて縮小したことでストップ高。ウェルプレイドは業績悪化で急落し、triplaは第3四半期の通期予想に対する進捗率が低く売られた。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。5日移動平均線(3万2745円)を飛び越え、3万3000円台の値固めに入った。9月7日高値3万3322円が目前となった。

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生保急浮上 背景に“もう1つのEV”
日本証券新聞9月15日(金)紙面1面TOP記事掲載

割安感十分、遅れてきたバリュー株

第一生命HD(8750・週足)

懸案の米国消費者物価指数発表も無難に通過。来週19~20日には米FOMC(連邦公開市場委員会)を控えるが、イベントを通過するごとに力強さを増しているのが最近の東京市場だ。6月19日のザラバ高値を抜けられない日経平均に対し、TOPIXは7月3日、8月1日、9月6日と高値水準を切り上げ、14日には再び「33年ぶりの高値」に買い進まれている。そして、その原動力は一連のバリュー株。なかでも足元で急浮上してきたのが生保株だ。

4連騰のもと、1月31日最高値を一気に更新してきたのが生命保険の雄、第一生命HD(8750・P)。13日に3月9日高値を払って4年ぶりの高値水準となったかんぽ生命保険(7181・P)に続く動きだ。ソニーFHが上場廃止されて3年になるが、上場大手ではもう1社、T&DHD(8795・P)も連日の上場来高値更新となっている。今なぜ生保なのか…。

もちろん、上げているのは生保だけではない。

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今日の市況概況
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9月14日(木)☆[概況/大引け]

461円高。10月中の経済対策と配当総額15兆円を好感

大引けの日経平均は461円高の3万3,168円、TOPIXは26ポイント高の2,405ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,225、下落銘柄数は535。出来高は16億817万株、売買代金は3兆9,484億円。
日経平均は反発。第2次岸田再改造内閣が発足し、10月中に経済対策を取りまとめると表明したことが好感された。
加えて、上場企業の3割が増配を予定し、配当総額は15兆円と過去最高の見通しと報じられたことで上げ幅を拡大した。

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