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コラム2023年9月21日

【本日のマーケット】9月21日(木)

9月21(木)のマーケット                                                                   

9月20日の米国株式市場は続落。NYダウは反発していたが、取引終了にかけて下落に転じた。注目されたFOMCでは政策金利を5.25%~5.5%に据え置いた。FOMCメンバーによる政策金利予測の中央値は、2023年末が5.6%と前回6月会合と同じだった。年内に0.25%の利上げがあと1回必要となるという見方が維持されている。しかし、2024年末については5.1%と前回の4.6%から引き上げられた。そのため、FRBによる金融引き締めが長期化するという見方から米国株は売られた。NYダウは前日比76ドル(0.22%)安の34,440ドル。ナスダックは小反発で始まったもののすぐに小幅安となり、金利の上昇を受けて、エヌビディアやアップル、マイクロソフト、アルファベットなどのハイテク株が売られたため、終盤に下げ幅を拡大した。NASDAQ総合指数は前日比209ポイント(1.53%)安の13,469。S&P500指数は前日比41ポイント(0.94%)安の4,402。

米FOMCメンバーの金利予測で来年の利下げ幅の合計が1%から0.5%に縮小したため、タカ派的と受け止められた。翌日発表の日銀金融政策決定会合もマイナス金利解除の思惑が意識され、日経平均は下値模索となった。米ハイテク株安を受け、日本も値がさハイテク株が売られた。薬価引き下げで医薬品株も安い。一方、電力株が買われ、銀行株も高い。外食産業のDDグループは多業態戦略を評価したいちよし経済研が新規「A」と発表し急騰した。

スタンダード市場では、先週はデジタルアセット関連会社の設立で買われたSpeeeが今週は3日続落。GCジョイコとAbalanceが続落となり、ワークマンは年初来安値。日本精蝋が大幅高となり、ユニバーサル園芸が高値更新。マルヨシセンターは株主優待制度の新設で一時ストップ高。

グロース市場では、ノーベル賞期待のナノMRNAは反落した。インバウンド関連のHANATOURが大幅安。プロジェクトCはSBIが資本業務提携検討と発表しストップ高。サンウェルズは業績上方修正を好感。JMCはギガキャスト工法の試作への対応でストップ高となった。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。ギャップダウンで75日移動平均線(3万2643円)を割り込んだが、25日移動平均線(3万2511円)はかろうじてキープ。一目均衡表の雲の上限近辺に位置しており、ここで踏み止まれるか正念場となる。明日の日銀会合後の植田総裁の発言にも関心が集まる。

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IPOマーケットに異変!? 連続同値発進は17年半ぶり
日本証券新聞9月22日(金)紙面1面TOP記事掲載

軽量感だけで買われる時代は終焉

“市場の華”ともいわれるIPO(新規上場)市場に異変。20日上場のインテグラル(5842・G)は公開価格と同値で初値を形成したが、その直前案件で12日上場のライズ・コンサルティング・グループ(9169・G)も“同値発進”だった。

2社連続での同値発進は珍しく、2006年3月9日のジェネシステクノロジー(2473・東証2部)と10日のアイ・ティ・シー・ネットワーク(9422・東証2部)以来、17年半ぶりのこと。前回は人気薄の東証2部案件でやむを得ない部分もあるが、今回は個人投資家の注目度の高いグロース案件。市場関係者から「昨今のプライム先導地合いを明確に示す証拠のような印象」との見方が聞かれる。

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今日の市況概況
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9月21日(木)☆[概況/大引け]

米FOMCの来年の金利予測がタカ派。日銀マイナス金利解除への思惑が警戒され日経平均は下値模索

大引けの日経平均は452円安の3万2,571円、TOPIXは22ポイント安の2,383ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は536、下落銘柄数は1,230。出来高は15億6,758万株、売買代金は3兆7,397億円。
米国のFOMC(連邦公開市場委員会)では、メンバーによる政策金利予測で来年の利下げ幅の合計が、前回6月時点では1%だったが、今回は0.5%に縮小したため、タカ派的と受け止められた。
日銀金融政策決定会合が本日から明日にかけて開催されているが、マイナス金利解除への思惑が警戒され、日経平均は下値模索となった。

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