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コラム2023年11月20日

【本日のマーケット】11月20日(月)

11月20(月)のマーケット                                                                   

週末のポジション調整の売りが影響し、11月17日の米国株式市場はもみ合いとなった。サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は講演で「待つという大胆さ」が必要な時期と語り、追加利上げに積極的ではない姿勢を見せた。一方、ボストン連銀のコリンズ総裁はCNBCのインタビューで、コア物価圧力はFRBの目標を依然大幅に上回っているため注意が必要とし、インフレに対する「勝利宣言には程遠い」、「追加利上げの可能性を排除したくない」と述べた。ボストン地区連銀の研究論文で、米国政府の毎月の雇用統計に数百万人の「ギグワーカー(単発の仕事を請け負う労働者)」が含まれていない可能性があることが分かったとロイターが報じた。アパレルのギャップは8~10月期決算が減収減益だったが、アナリスト予想を上回ったために買われた。NYダウは前日比1ドル(0.01%)高の34,947ドル。ナスダックでは、半導体製造装置メーカーのアプライド・マテリアルズは対中輸出規制違反の疑いで捜査を受けていると報じられ、売られた。NASDAQ総合指数は前日比11ポイント(0.08%)高の14,125。S&P500指数は前日比5ポイント(0.13%)高の4,515。

日経平均は朝方買われたが、米国の利上げ打ち止め・早期利下げ開始観測でドルが売られ、1ドル=148円台の円高となったため、後場は下落した。トヨタをはじめとした自動車株が売られ、非鉄や商社も安い。一方、パナソニックは車載部品事業子会社を半分以上売却し、車載電池に軸足を移すことが好感された。東京海上は自社株買いの発表で高く、円高メリットのニトリが物色された。パソナはベネフィットワン株売却資金による株主還元策へ期待が続いた。

スタンダード市場では、ハーモニック・ドライブが買われ、ネクストウェアはBBIX社と戦略的協業契約を発表したことで上昇した。アルメディオとカワセコンピュータサプライがストップ高。レーサムは公募増資発表で希薄化懸念から売られた。エブレンは年初来安値を更新した。

グロース市場では、ペルセウスは3日連続ストップ高。ベースフードは自主回収による損失が判明し悪材料出尽くし感から買われストップ高。ウェルスナビは6日続伸で大幅高。調整していたアーキテクツは2日連続ストップ高。INFORICHは反落し、DELTA-Pが売られた。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う陰線。一時、3万3800円台と年初来高値を更新し、33年ぶりの高値水準まで上値を伸ばした。反落となったが、5日移動平均線上で推移しており底堅さがうかがえる。

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注目記事 Pick up
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一時「33年ぶり」3万3,800円
日本証券新聞11月21日(火)紙面1面TOP記事掲載

中盤失速も、高値抜けに向かう“これだけの理由”

日経平均(日足)

20日の日経平均は朝方、「1990年3月以来33年ぶり」となる3万3,800円台まで買われ、終値ベースの7月3日高値3万3,753.33円を上回る場面があった。週明けの見送り気分も手伝って、朝方の買い一巡後は利食い先行で反落に転じたが、17日の米国市場でもNASDAQが小幅ながら4日続伸となり、8月以来の高値水準を付けるなど、日米でリスク・オンの状況は続いているようだ。

日経平均が3万3,000円台を付けるのは、立会中も含めて今年30回目のこと(6月12回、7月5回、8月2回、9月7回、11月4回)。「3万3,000円台のカベ」で半年近く足踏みを強いられてきた。依然として、抜けそうで抜けない“寸止め状態”が続いているが、満を持しての上放れ接近を読む声は日増しに高まっている。・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月20日(月)☆[概況/大引け]

来年の相場への期待で朝方は買われたが、1ドル=148円台の円高で下落

大引けの日経平均は197円安の3万3,388円、TOPIXは18ポイント安の2,372ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は521、下落銘柄数は1,110。出来高は14億2,836万株、売買代金は3兆6,754億円。
日経平均は朝方買われたが、米国の利上げ打ち止め・早期利下げ開始観測でドルが売られ、1ドル=148円台の円高となったため、後場は下落した。

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