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コラム2023年11月28日

【本日のマーケット】11月28日(火)

11月28(火)のマーケット                                                                   

11月27日の米国株式市場でNYダウは小反落。肥満症治療薬が注目されているイーライリリーは反落。農機具のディーアが安い。一方、ブラックフライデーの売上高が過去最高を記録したことを受けて、コマース・プラットフォームのショッピファイが買われた。NYダウは前日比56ドル(0.16%)安の35,333ドル。ナスダックは一時、反発した場面もあったが小幅続落。ブロードコムが売られた。欧州委員会が、アマゾンのアイロボットに対する買収提案はロボット掃除機の製造・供給市場での競争を損ねかねないと警告し、異議告知書を送付した。買収が破断する恐れがあるという見方から、アイロボットは大幅安となった。アマゾンは年末商戦が支えとなり、小幅高。エヌビディアは4日ぶりに小反発。NASDAQ総合指数は前日比9ポイント(0.07%)安の14,241。S&P500指数は前日比8ポイント(0.20%)安の4,550。

円高や信用取引の期日売りが影響したが3万3300円の水準では下値抵抗。大和証券が24年度末に4万円接近という見通しを示したことも下げを緩和。米金利低下で保険が売られ、円高でデンソーや日立が安い。双日は中期経営計画と株主還元策の発表で大幅高。さくらインターネットは政府クラウドの提供事業者に選定され急騰した。RSTechはSBI証券による目標株価の引き上げを好感。富士製薬は緊急避妊薬の処方箋なし試験販売を材料視。

スタンダード市場では、半導体洗浄装置のジェイイーティが好調を継続。パチスロ機のユニバーサルは大幅反発となり、日本山村硝子は通期純利益予想の上方修正で大幅高。ANAPは事業再生ADRに基づく第2回債権者会議が行われことでストップ高。AIメカテックは続落となった。

グロース市場では、アーキテクツSJが4日連続のストップ高。既存建物のデジタルツイン化技術が京都市に採用された地盤ネットは2日連続ストップ高。Birdmanが大幅続伸。ペルセウスは反落し、クリアルも利益確保の売りに押された。ChatworkはSBI証券が格下げ。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。5日移動平均線(3万3457円)から伸びきれずに上値を抑えられた。一方、下値では3万3300円近辺で買いが入り底堅い動きとなった。買い材料待ちで膠着状態が続いている。

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東大運用の実態と日本株への期待
日本証券新聞11月29日(水)紙面1面TOP記事掲載

東京大学 福島毅執行役(CIO)に聞く

大学の研究力強化を支援するために政府主導で創設された“10兆円大学ファンド”は市場でも大いに話題を集めたが、こうした取り組みは大学自身でも行われている。なかでも資金運用の拡大や高度化に最も積極的に取り組んでいるのが東京大学だ。4月に元ブラックロック・ジャパンCIO(最高投資責任者)の福島毅氏(写真)がCIO就任。さらに8月にもアセットマネジメントONE前社長の菅野暁氏がCFO(最高財務責任者)就任と、相次ぐ大物プロ招請が注目を集めている。ブラックロック時代から広く名を知られてきた福島氏に、東大における運用の現状や当面の株式市場をどう見ているかなどについて話を聞いた。

――7年在籍したブラックロック時代とは大分勝手が違うのだろうか。

「これまで大学や年金といったアセットオーナーは『お客さん』だったが、自分がそちら側に行くことになった。もともとCAIAというオルタナティブ投資アナリストの資格も持っていたし、マーケットを見るという点では変わりはない」

――前年度の運用報告書によると「東大基金」の元本投資額109億9,555万円。評価益16億5,064万円とある。

「これ以外にも満期保有目的債券などで運用されている資金があり、基金と合わせれば400億円規模となる。これらが徐々に移管していくことで、東大基金は階段状に増えていく見通しだ」

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今日の市況概況
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11月28日(火)☆[概況/大引け]

3万3,300円の水準では下値が堅く、下げ幅を縮めた。双日とさくらインターネットが急騰

大引けの日経平均は39円安の3万3,408円、TOPIXは5ポイント安の2,376ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は971、下落銘柄数は635。出来高は13億1,365万株、売買代金は3兆3,462億円。
日経平均は6月と7月に付けた高値を、先週上回ったが、3万3,800円の水準では上値が意識され、米国で住宅販売の減少によるドル安円高も重しとなった。
ただ、3万3,300円の水準では下値が堅く、下げ幅を縮めた。

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