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コラム2023年11月29日

【本日のマーケット】11月29日(水)

11月29(水)のマーケット                                                                   

11月28日の米国株式市場は小反発。FRBのウォラー理事は講演で「インフレ率が本当に低下方向に向かっていると確信が持てれば、景気回復などとは無関係に、インフレ率が低下したという理由のみで政策金利を引き下げ始めることができる」と述べた。これを受けて、NYダウは一時185ドル高となったが、7年国債入札が不調だったため金利低下が後退し、NYダウは上げ幅を縮めた。NYダウは前日比83ドル(0.24%)高の35,416ドル。ナスダックでテスラは「モデルY」の「ロングレンジ」の中国での価格を引き上げたことで買われた。中国の電子商取引サイト「ピンドゥオドゥオ」を運営するPDDホールディングスは7~9月期決算がアナリスト予想を上回ったため、米国預託証券(ADR)が大幅高となった。NASDAQ総合指数は前日比40ポイント(0.29%)高の14,281。S&P500指数は前日比4ポイント(0.10%)高の4,554。

FRBのウォラー理事が「インフレ率が低下したという理由のみで政策金利を引き下げ始めることができる」と述べたため、来年前半の米国利下げ観測が浮上。米金利低下でドルが売られ、1ドル=146円台に円高が進んだため、日経平均は下落。日米金利低下で銀行が安い。円高で鉄鋼や海運も下落。一方、グロース株の一角は買われ、レーザーテックが高い。米国関連のリクルートも上昇。政府クラウド関連のさくらインターネットは2日連続ストップ高。

スタンダード市場では、ブロードバンドタワーが買われ、スマートバリューはさくらインターネット関連でストップ高。半導体保護資材のアテクトがストップ高となり、半導体関連マスクを生産している竹田iPも一時ストップ高。全保連は反落し、歯科製品のナカニシが年初来安値を更新。

グロース市場では、地盤ネットが3日連続ストップ高。OEM提供のスマートフォン装着型バーコードリーダーが、米国最有力食品・飲料メーカーと販売店に2万台以上納入のアスタリスクはストップ高。Vチューバー事務所のカバーが高値更新。アーキテクツSJとウェルスナビは反落。

チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陽線。引き続き5日移動平均線(3万3450円)に上値を抑えられた格好。4日ぶりに陽線となったが、売り圧力もうかがわれ膠着状態が継続している。

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宇宙ビジネスを追う!
日本証券新聞11月30日(木)紙面1面TOP記事掲載

大震災、米国の商用解禁を経て黎明期迎える「地球観測衛星」

宇宙関連企業の集積が進む東京の日本橋で、国内外の宇宙プレイヤーが一堂に会する世界有数の宇宙ビジネスイベント「NIHONBASHI SPACE WEEK」が開催されている(開催期間11月27日~12月1日)。

展示会には、今年4月に宇宙ベンチャーとして初めて上場したispace(9348・G)、12月6日上場予定で小型の地球観測衛星の開発・製造を行うQPS研究所(5595・G)、その同業であるSynspective(東京都江東区)、宇宙ゴミ除去サービスの開発に取り組むアストロスケール(東京都墨田区)などが出展。Synspective、アストロスケールはIPO予備軍でもある。ここでは注目度の高い地球観測衛星にフォーカスし、動向をお伝えする。

地球観測衛星としては「だいち」「センチネル」などが知られ、こうした大型衛星はNEC、三菱電機、ロッキード・マーチン、エアバスなどが手掛けてきたが、重量1トン以上、製造費や打ち上げ費などミッションコストは120億~200億円と高額だ。

こうした中、ミッションコストを5億~15億円程度に抑えることができる小型の人工衛星プレイヤーが登場。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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11月29日(水)☆[概況/大引け]

FRB理事の発言で来年前半の利下げ観測が浮上したが、円高が進み、日経平均は小幅安

大引けの日経平均は87円安の3万3,321円、TOPIXは12ポイント安の2,364ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は565、下落銘柄数は1,052。出来高は13億6,815万株、売買代金は3兆5,441億円。
FRBのウォラー理事が「インフレ率が低下したという理由のみで政策金利を引き下げ始めることができる」と述べたため、来年前半の米国利下げ観測が浮上した。
米国金利低下でドルが売られ、一時1ドル=146円台に円高が進んだため、日経平均は下落した。

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