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コラム2023年12月4日

【本日のマーケット】12月4日(月)

12月4(月)のマーケット                                                                   

12月1日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。パウエルFRB議長はスペルマン大学(ジョージア州アトランタ)の講演で、「私たちが十分に金融引き締め的なスタンスを達成したと自信を持って結論付けたり、利下げ転換の時期を推測するのは時期尚早です」と述べた。ただ、「引き締め不足と引き締め過ぎのリスクは一段とバランスがとれてきている」と発言し、政策について「かなり景気抑制的な領域に入っている」と述べた。11月9日の国際通貨基金(IMF)の講演では「十分制限的スタンスを達成したとは確信していない」と発言していたので、今回の発言を受けて、利上げ終了期待が強化された。セールスフォースが続伸となり、ソフトウエア開発のエラスティックはクラウドが好調で好決算となり大幅高。NYダウは前日比294ドル(0.82%)高の36,245ドル。ナスダックも反発。化粧品のアルタ・ビューティーの決算がアナリスト予想を上回ったため買われた。NASDAQ総合指数は前日比78ポイント(0.55%)高の14,305。S&P500指数は前日比26ポイント(0.59%)高の4,594。

先週末のFRB議長の講演で利上げサイクル完了観測が強まり、円高が加速し、日経平均は一時3万3000円に接近。自動車株が売られ、米金利低下で銀行株も安い。紙パルプと商社も下落。一方、バルチック海運指数が約1年半ぶりに3000ポイント突破で海運が高い。超純水装置の野村マイクロは半導体関連として物色され上場来高値。トレンドマイクロは1日にIRデイを開催した効果で上昇。第一生命は新NISAの取り込み期待で買われた。

スタンダード市場では、ジェイイーティがラピダスから次世代半導体製造技術の研究開発業務を受託したためストップ高。西部技研が続伸となり、海運指数の上昇を受けて名村造船も高い。大和コンピューターは第1四半期が大幅増益でストップ高となった。ギグワークスと全保連は軟調。

グロース市場では、海帆が3日続伸。グローバルウェイは韓国企業向けにMuleSoft並走支援サービスの提供開始でストップ高。noteはTBSの「がっちりマンデー」で紹介されたことで買われた。AVILENは三菱UFJ銀の業務改革支援で大幅高。ワンプラは反落。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。ギャップダウンとなり、5日移動平均線(3万3375円)を下抜けての推移となったが、3万3000円では下げ止まりを見せた。

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“旧村上ファンド”またも大勝利の構図
日本証券新聞12月5日(火)紙面1面TOP記事掲載

利食い資金1,000億円の行方は!?

旧村上ファンド、またまた高値利食いで大勝利の構図となった。岩谷産業(8088・P)が1日引け後、シティインデックスイレブンスなど同ファンド勢の保有するコスモエネルギーHD(5021・P)株式1,740万525株を1,053億円で取得すると発表したためだ。コスモエネルギーは需給思惑の後退から一時4.8%安となった。

1株換算で6,051.54円は1日終値の7.7%高水準で、11月15日最高値5,980円をも上回る。独禁法による排除命令措置がなければ、さらに25万株を追加取得する予定だ。旧村上ファンドが9月26日に提出した変更報告書によれば、1,768万525株を616億8,158万3,000円で取得しており、昨年4月5日に初取得を報告してから1年8カ月にして400億円台半ばの利益を上げることになる。来週14日に買収防衛策導入の可否を諮る臨時株主総会が予定され、ISSが賛成推奨するなどファンド側の情勢不利も指摘されていただけに、華麗なる逆転劇といったところか。

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今日の市況概況
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12月4日(月)☆[概況/大引け]

FRB議長の講演を受け円高が加速し、一時3万3000円接近。自動車と銀行は売られたが、海運は高い

大引けの日経平均は200円安の3万3,231円、TOPIXは19ポイント安の2,362ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は700、下落銘柄数は908。出来高は13億1,591万株、売買代金は3兆3,211億円。
パウエルFRB議長が1日の講演で、「我々が講じた強力な措置により、政策金利はかなり制限的な領域に移行した」と発言した。
これを受けて、利上げサイクルが完了する可能性が高いという見方が強まり、ドルが売られ、週明けの東京タイムでは1ドル=146円23銭まで円高が加速し、日経平均は一時408円安の3万3,023円となった。

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