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コラム2023年12月7日

【本日のマーケット】12月7日(木)

12月7(木)のマーケット                                                                   

12月6日の米国株式市場でNYダウは3日続落。11月ADP雇用報告で民間部門雇用者数が前月比10万3千人増と市場予想の13万人増を下回ったため、インフレ圧力低下期待から主要3指数は上昇して始まったが、8日に発表される雇用統計を控え、終盤に下落した。パランティアテクノロジーズやショッピファイが売られた。ウーバー・テクノロジーズは反発。NYダウは前日比70ドル(0.19%)安の36,054ドル。ナスダックは反落。エヌビディアやアマゾンが安い。AMDが人工知能(AI)向け半導体の投入を進めていると報じられたことでエヌビディアは売られたが、AMDも下落した。NASDAQ総合指数は前日比83ポイント(0.58%)安の14,146。S&P500指数は前日比17ポイント(0.39%)安の4,549。

前日は欧米の来年前半の利下げ期待で買われたが、本日は利下げ理由の景気悪化が警戒され大幅安。ムーディーズが中国の銀行と企業の格付け見通しを下げたことも響いた。景気敏感業種の海運の下落率が大きく、半導体関連と設備投資関連も売られた。東電は柏崎刈羽原発の再稼働への前進で大幅続伸。SOMPOは保有株売却益と株主還元期待で上昇。国際航空運送協会による予想を受け空運株が買われた。肥満症治療薬関連の大阪ソーダが高い。

スタンダード市場では、ハーモニックはトヨタが保有株を売却することで下落した。西部技研が続落となり、三和油化が安値更新。一方、住石HDはストップ高。映画館と不動産事業のオーエスは阪急阪神HDが株式公開買付を発表し買いが殺到した。スバル興業にも連想買いが入った。

グロース市場では、トコジラミ対策関連で急騰していたWASHハウスが利食い売りで大幅反落となった。社員口コミサイトのオープンワークが大幅安となり、ITbookとKudanは安値更新。一方、ラクオリア創薬は大幅高となり、直近新規公開株のQPS研究所が反発した。

チャート上では、寄付き後が高値で大引けがほぼ安値の陰線。昨日の大陽線を打ち消す形となった。再び25日移動平均線(3万2997円)を割り込み、売り圧力の強さをうかがわせる。明日のSQを控えボラティリティの高い相場展開が続いている。

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注目記事 Pick up
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プライム昇格候補を探せ
日本証券新聞12月8日(金)紙面1面TOP記事掲載

大和証券が恒例のスクリーニング実施

フルヤ金属(7826)が6日、スタンダード市場からプライム市場への区分変更となった。まだ新市場発足前、JASDAQ上場時代の2021年12月16日付で「プライム市場への市場区分変更申請に向けた準備に関するお知らせ」を発行していた経緯があり、満を持してのプライム移行だ。

ただし、発表日の11月16日に公募・売り出しも同時発表したことが重しとなり、7日には8月以来の安値を付けるなど株価推移はあまり芳しくない。

他市場からのプライム上場はこれで20銘柄目。9月以降に6銘柄を数えるなど、ここにきて増加傾向をたどっている。

10月6日上場の霞ヶ関キャピタル(3498)が発表後に大幅高を演じたことは記憶に新しいし、前週11月29日上場のケアネット(2150)が発表翌日にストップ高(翌々営業日の高値まで32%高)するなど(公募発表銘柄などを除けば)総じて良好な反応を示している。

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今日の市況概況
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12月7日(木)☆[概況/大引け]

大幅安。海外景気悪化への警戒やムーディーズが中国で企業の格付け見通しも下げた

大引けの日経平均は587円安の3万2,858円、TOPIXは27ポイント安の2,359ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は249、下落銘柄数は1,382。出来高は15億4,582万株、売買代金は3兆7,010億円。
前日は欧米の来年前半の利下げ期待で買われたが、本日は利下げ理由の景気悪化が警戒され大幅安となった。

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