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コラム2024年5月21日

【本日のマーケット】5月21日(火)

5月21(火)のマーケット                                                                   

5月20日のNYダウは反落したが、ナスダックは反発した。NYダウは先週末に初めて終値で4万ドルに乗せたが、週初は利益確保の売りに押された。JPモルガン・チェースは通期の純金利収入予想を上方修正したが、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が予想よりも早い引退を示唆ことや、この価格では大量の自社株買いはしないと発言したことで売られた。NYダウは前日比196ドル(0.49%)安の39,806ドル。ナスダックは3営業日ぶりに反発。エヌビディアは22日の決算発表を当て込み、ベアードが目標株価を引き上げたことで反発した。NASDAQ総合指数は前日比108ポイント(0.65%)高の16,794。S&P500指数は前日比4ポイント(0.09%)高の5,308。

NASDAQの最高値更新を受け、日経平均は朝方買われたが、22日の米エヌビディアの決算発表を控え、上げ幅を縮め、後場は小幅安に。不動産株や銀行株、証券株が売られ、ダイキンやロームといったグロース株も安い。損保大手3社は自社株買いを発表し、規模が大きかったMS&ADが急騰したが、SOMPOは今期減益予想だったため下落した。電力株が買われ、日立も高圧直流送電が着目された。あみやき亭は1対3の株式分割が好感された。

スタンダード市場では、曲がるほど薄いペロブスカイト型太陽電池の普及に向け官民が近く協議会を立ち上げると報じられたため、電池材料のヨウ素を手掛ける伊勢化学が急騰した。東映アニメは岡三証券がレーティングを引き上げた。住石HDやヤマトインダストリー、日本山村硝子は反落。

グロース市場では、QPS研が防衛省から衛星の打ち上げを受注し買われた。LaboroAI、トリプルアイズ、ビジネスコーチが続伸となり、技術特許取得のアイズは2日連続ストップ高。Kudanとデータセクション、カバーやセキュアは反落。弁護士ドットコムは年初来安値。

チャート上では、ヒゲを伴う陰線。買い先行でスタートするも、売りに押されて3万9000円の攻防となった。4日ぶりの陰線となったが、5日移動平均線(3万8822円)の上に位置しており底堅さもうかがえる。

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損保3社 決算で明暗 MS&AD、東海上が急伸 SOMPOは下落
 日本証券新聞5月22日(水)紙面1面TOP記事掲載

政策保有株の売却加速 株主還元拡充へ

MS&AD(8725・日足)

20日引け後に大手損保グループ3社が決算を発表。2025年3月期の減益予想を発表したSOMPOHD(8630・P)が売り先行となったが、増益予想の東京海上(8766・P)MS&ADインシュアランスグループHD(8725・P)は急伸した。

このセクターの注目点は今期の業績予想に加え、政策保有株の売却と株主還元の3つだが、各社とも想定を上回る内容となった。

3社のなかでも特に市場の関心を集めたのがMS&ADだ。一時は前日比18.0%高の497.5円高の3,265円まで買われ、年初来高値を更新した。会社計画の今期純利益は 前期比65%増の6,100億円、会社側が経常的な収益力を示す独自の指標とする修正利益は同66%増の6,300億円と市場コンセンサスの約3,600億円を大幅に上回り、サプライズとなった。

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今日の市況概況
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5月21日(火)☆[概況/大引け]

米エヌビディアの決算発表を控え下落。MS&ADが急騰したが、SOMPOは下落

大引けの日経平均は122円安の3万8,946円、TOPIXは8ポイント安の2,759ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は576、下落銘柄数は1,006。出来高は15億7,678万株、売買代金は3兆9,173億円。
ナスダックの最高値更新を受け、日経平均は朝方買われたが、22日の米エヌビディアの決算発表を控え、上げ幅を縮め、後場は下落した。

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