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コラム2024年5月22日

【本日のマーケット】5月22日（水）

5月22日（水）のマーケット                                                                   

5月21日の米国株市場は小幅高。JPモルガン・チェースに押し目買いが入り、バンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックスも反発した。イーライリリーは糖尿病治療薬「チルゼパチド」が中国で承認されたと発表したことで買われた。セールスフォースやキーサイト・テクノロジーズは売られた。NYダウは前日比66ドル(0.17％)高の39,872ドル。ナスダックは小幅続伸。テスラは、株主の企業連合が他の株主に対し、6月13日の年次株主総会でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)への総額560億ドル(約8兆7,500億円)の報酬パッケージ案を拒否するよう呼び掛けていることで買われた。NASDAQ総合指数は前日比37ポイント(0.22％)高の16,832。S＆P500指数は前日比13ポイント(0.25％)高の5,321。

米エヌビディアの決算発表を控え日経平均は続落。ソシオネクストや東京エレクが売られ、電力株が反落し、不動産株が安い。ニデックはＥＶ→ＡＩへのポートフォリオ転換を評価した大和証券が目標株価を引き上げたことで買われた。ソフトバンクＧは英グラフコアの買収交渉に入っていて、データセンター向けＡＩチップメーカーの立ち上げ目指すと報じられたことで上昇。シャープは「プラズマクラスター」に植物の生育促進に働く効果確認で高い。

スタンダード市場では、千代田化工建設は米テキサス州でＬＮＧプラントの合弁相手の米ザクリが、連邦破産法第11条の適用を申請したことで売られた。ウエストＨＤが反落し、グッドライフは利食い売りに押された。ランシステムは安定的なモバイルデータ通信を実現する装置発売で買われた。

グロース市場では、ビジネスコーチやｙｕｔｏｒｉが手じまい売りに押され、海帆は大幅続落。Ｋｕｄａｎは、米国のロボット企業が同社の人工知覚技術を搭載した自動搬送ロボット製品の販売を決定したことでストップ高。ＬａｂｏｒｏＡＩは３日続伸。アイデミーはエヌビディア関連で高い。

チャート上では、寄付き後が高値となる陰線。様子見姿勢で買いが入らず、売りが続いた。5日移動平均線（3万8868円）を割り込み、75日移動平均線（3万8719円）も下抜けてしまった。エヌビディアの決算という大イベント通過で流れが変わるか注目される。

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【これから始まる!「配当支払開始予定日」】
 日本証券新聞5月23日（木）紙面1面TOP記事掲載

23日デンソー、24日トヨタ、29日東エレク、セブン＆アイ…

先のニューヨークダウ初の4万ドル乗せに続いて、21日にはNASDAQ総合指数やS＆P500も最高値更新となるなかで、上値の重さが目立つ足元の東京市場。もっとも、これから“日本株固有の需給好転のタイミング”を迎えることになりそう。背景にあるのが配当支払いだ。

20日の損保各社をもって3月期決算発表シーズンも一巡したが、決算短信に書かれているのは収益や財務の情報だけではない。1枚目を見ると、「株主総会予定日」「有価証券報告書提出予定日」などと並んで、「配当支払開始予定日」も記載されている。

主だった企業を日付が近い順に並べれば、23日がデンソー、24日がトヨタ自動車、ジェイテクト、ジャフコグループ、週明け27日が豊田織、トヨタ紡などで、29日には東エレクも控える。配当が支払われれば、その一部は株式の再投資に回ることになり、そうでなくても消費喚起を促し、投資家のリスク許容度を高める要因にもなるなど有形無形の効果が想定されてきそうだ。

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今日の市況概況
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5月22日（水）☆[概況/大引け]

続落。電力と不動産が売られ、ニデックとソフトバンクG、シャープは買われた

大引けの日経平均は329円安の3万8,617円、TOPIXは22ポイント安の2,737ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は390、下落銘柄数は1,215。出来高は15億4,459万株、売買代金は3兆8,359億円。
米エヌビディアの決算発表を控え日経平均は続落となった。

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