前引けの日経平均は365円安の5万11円、TOPIXは27ポイント安3,332ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は439、下落銘柄数は1,115。出来高は12億2,975万株、売買代金は3兆1,697億円。
高市首相が台湾とフィリピンの間の海峡が封鎖された場合は、日本の自衛隊が防衛出動できる「存立危機事態」になりうると11月7日に国会で答弁した。
これに反発した中国政府が11月14日に日本への渡航を避けるよう厳重に注意喚起すると発表した。
そのため、17日の東証では、三越伊勢丹や資生堂、FOOD&LIFEなどのインバウンド関連が売られた。
日経平均は朝方の売り一巡後に前日終値水準に戻した場面もあったが、再び弱含んだ。
中国のIT大手アリババ集団が、米国内を標的にした中国軍の作戦に技術提供している疑いがあるとフィナンシャル・タイムズが14日に報じたため、米中の緊張が高まり、17日の上海株が反落したことも警戒された。
ニデック(6594)は不適切会計に関する第3者委員会の調査報告が年内はないため、追加減損のリスクがあるという不安から売られた。
サイバーエージェントは2026年9月期の利益予想がアナリスト予想を下回ったため大幅安となった。
一方、キオクシアは好調。
三井住友FGは業績上方修正と自社株買いの発表で買われた。
業種別下落率上位は空運、小売、証券、ノンバンク、繊維で、上昇率上位は非鉄、情報通信、水産農林、電力ガス、保険。(W)
