前引けの日経平均は497円高の3万8,948円、TOPIXは36ポイント高の2,715ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,415、下落銘柄数は184。出来高は7億6,649万株、売買代金は1兆7,299億円。
日経平均は一時3万9,000円を回復した。
米国では本日、大統領就任式が行われる。
トランプ大統領は就任後「米国第一」の政策を実現するため、およそ100本の大統領令に署名するとみられると報じられた。
「高関税」や「移民排斥」といった米国経済にマイナス要因と、「規制緩和」「減税」といったプラス要因が混在しているが、マイナス面への不安で米国株は1月10日に大統領選挙後の上昇分を吐き出したという経緯もあったため、悪材料にはある程度耐性が出て、大統領令が100本あれば、今後は「規制緩和」「減税」といったプラス面にも目が向くという見方も意識された。
その他、イスラエルとハマスの停戦合意も好感された。
IHIやレーザーテック、トヨタが買われた。
フジメディア(4676)はスポンサー企業からのCM放送の見合わせが相次いだが、アクティビスト(物言う株主)からの企業改革圧力が期待され上昇した。
第一三共は米FDA(食品医薬品局)が1月17日に乳がん治療薬「ダトロウェイ」を前治療歴のある進行性乳がんの患者を対象に承認したことで大幅高となった。
一方、ディスコは業績上方修正観測が報じられたが、改めてのサプライズはないという見方で小幅安となった。
任天堂は続落。
業種別上昇率上位は輸送用機器、医薬品、電機、精密、証券で、下落はその他製品、海運。(W)