前引けの日経平均は254円安の3万9,112円、TOPIXは6ポイント安の2,734ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は596、下落銘柄数は983。出来高は7億7,155万株、売買代金は1兆7,596億円。
中国共産党が9日に「超常規」型景気対策を打ち出したが、10日の香港株は戻り売りに押され、11日の上海株は上値が重たいため、11日の日経平均は反落した。
中国は来年「より積極的な財政政策」と「適度に緩和的な金融政策」といった姿勢を採るが、トランプ関税の具体案が見えてくるまで、経済対策の「最終案」は示さなかったため、上海市場でも買い進みにくい模様。
台湾のTSMCの11月の売上高が前月比では12%減だったため、ディスコやアドバンテストなど半導体関連が売られた。
第一三共など医薬品が安い。
一方、米国でボーイングが「737MAX」の生産再開で買われたため、川崎重工やIHIが高い。
株式非公開化観測のトプコンは2日連続ストップ高。
グーグルは新たな量子チップ「ウィロー」を搭載した量子コンピューターが、スーパーコンピューターならおよそ10の25乗年かかる計算をわずか5分で完了することができると発表した。
フィックスターズ(3687)は、企業や研究機関を対象に量子コンピューターの導入支援を行っているため、関連銘柄として物色された。
業種別下落率上位は医薬品、サービス、非鉄、ガラス土石、化学で、上昇率上位は保険、銀行、その他製品、金属、食品。(W)