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速報・市況2024年5月10日

☆[概況/前引け] 伸び悩み。米失業保険申請件数はNY市公立学校職員の春休みが押し上げ要因

前引けの日経平均は237円の3万8,311円、TOPIXは18ポイント高の2,731ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は943、下落銘柄数は647。出来高は10億5,936万株、売買代金は2兆8,721億円。
日経平均は序盤に一時667円高の3万8,741円となったが、買い一巡後に伸び悩み、寄り付きの水準を若干下回った。オプションSQ値は市場推計で3万8,509円。
米国で週間の新規失業保険申請件数が前週比2万2千件増の23万1千件となり、市場予想の21万5千件を上回ったため、労働需給の緩和から利下げ先送り観測が後退した。
ただ、スクルーバスの運転手を含めNY市の公立学校職員は春休みの期間に失業保険を申請することが許可されていることが押し上げ要因になったという見方や、来週15日に発表される4月の米消費者物価指数が見守られ、米国債利回りが更に低下する可能性は低いという解説も聞かれた。
ダイキン工業は今期の為替前提が1ドル=138円なので、利益計画上振れが期待された。
川崎重工は野村証券がまだ利益成長サイクルの入り口と述べ、目標株価を引き上げた。
ツムラ(4540)は今期の大幅増益と大幅増配予想でストップ高となった。
FOOD&LIFEは自社株買いの発表が好感された。
一方、トヨタが3日続落となり、SCREENは株主還元強化が物足りず大幅安となった。
西武は赤坂プリンスホテル跡地に建設した複合ビルを売却すると発表したが今期減益予想で急落した。

業種別上昇率上位は海運、その他製品、石油、鉱業、倉庫運輸で、下落は輸送用機器、ノンバンク、電機、非鉄。(W)

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