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速報・市況2025年8月7日

☆[概況/前引け] 官房長官発言で関税不安が後退

前引けの日経平均は319円高の4万1,114円、TOPIXは25ポイント高の2,991ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,160、下落銘柄数は406。出来高は11億3,781万株、売買代金は2兆6,061億円。
トランプ政権は6日の「相互関税」に関する文書で、新たに設ける特例措置をEUのみに適用するとした。
EUは既存の関税に関係なく15%の関税だけが課されるが、日本は「既存関税+相互関税率(15%)」になるのではないかと警戒された。
だが、訪米中の赤沢経済再生担当相が米国側に確認し、林官房長官は7日の記者会見で、日本が全ての品目に一律で15%の追加関税を課されることはないとの認識を示した。

関税に対する不安が後退し日経平均は一時、369円高の4万1,164円となった。
台湾の当局者が、TSMCは米国の100%半導体関税の適用除外にと発言したことを受けて、TSMCに生産を委託しているソシオネクスト(6526)は買われた。
エムスリーは決算発表を受けて大幅高。野村証券は3つのプラットフォームが駆動し潜在市場を引き出すと述べ、目標株価を引き上げた。
半面、IHIや東京エレクトロン、フジクラは売られた。
シスメックスは第1四半期が営業減益で大幅安となった。

業種別上昇率上位は倉庫運輸、保険、小売、その他製品、銀行で、下落率上位は非鉄、繊維、海運、輸送用機器、精密。(W)

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