前引けの日経平均は42円安の3万1,871円、TOPIXは1ポイント安の2,205ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は877、下落銘柄数は872。出来高は5億9,619万株、売買代金は1兆6,519億円。
前日の米国ハイテク株安が影を落とし、日経平均は小幅続落となった。
キーエンスが売られ、HOYAはみずほ証券による投資判断引き下げが響いた。
カプコンは『ストリートファイター6』が全世界で100万本販売したと発表したが、材料出尽くし感から売られた。
ファーマフーズは利食い売りで大幅反落。
AI関連のHEROZ(4382)も利益確保の売りに押された。
大和証券では、台湾のTSMCが6日に2023年の設備投資計画を当初の320億米ドル~360億米ドル見込みに対し、下限である320億米ドルに近くになるとの見通しを示したことを警戒要因に挙げている。
TSMCの生産額の5%程度は米エヌビディアの委託生産が占めており、AI特需の恩恵を一番に受けるはずだったのに、波及効果が全く感じられなかったため、AI特需の広がりが限定的だと7月の決算発表ではAI期待を維持できなくなるだろうと指摘している。
一方、エーザイは米FDAによる完全承認近付くと報じられ大幅反発となった。
低PBR銘柄物色で電力株と海運株が買われた。
沖電気はSBI証券による目標株価の引き上げが支援材料となった。
業種別下落率上位は精密、情報通信、サービス、その他製品、電機で、上昇率上位は電力ガス、海運、石油、陸運、鉱業。(W)