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速報・市況2025年6月10日

☆[概況/前引け] 日銀総裁発言で円安となり、日経平均は一段高

前引けの日経平均は385円高の3万8,473円、TOPIXは16ポイント高の2,802ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,126、下落銘柄数は425。出来高は6億5,326万株、売買代金は1兆7,281億円。
植田日銀総裁が「基調的な物価上昇率はまだ2%に少し距離がある」と発言したため、利上げを急がないと受け止められ、円が売られた。
1ドル=145円台の円安となったため、日経平均は一段高。
トランプ政権がレアアース供給確保と引き換えに中国のハイテク輸出を巡る規制緩和を検討しているとの報道で、米国でAMDなどの半導体関連が買われた。その流れを引き継ぎ、アドバンテストが高い。
半導体関連の物色が波及し、半導体シリコンウエハーの表面に薄膜結晶を成長させる際に使用する台のサセプターを製造している東洋炭素(5310)が買われ、1月に付けた年初来高値を更新した。
円谷フィールズはパチスロのブランド力向上を評価した東海東京インテリジェンス・ラボが目標株価を引き上げた。
フジクラや川崎重工が売られた。
レアメタル関連のフルヤ金属は、レアアースを巡る米中の対立緩和観測で下落した。

業種別上昇率上位は精密、化学、ガラス土石、電機、証券で、下落率上位は倉庫運輸、保険、小売、その他製品、陸運。(W)

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