TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 日銀追加利上げ警戒で不動産が売られ、イランによる攻撃リスクで石油関連が高い。データセンター関連が堅調
速報・市況2024年4月11日

☆[概況/前引け] 日銀追加利上げ警戒で不動産が売られ、イランによる攻撃リスクで石油関連が高い。データセンター関連が堅調

前引けの日経平均は198円安の3万9,383円、TOPIXは0.8ポイント安の2,741ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は517、下落銘柄数は1,082。出来高は8億1,867万株、売買代金は2兆1,568億円。
米国で3月の消費者物価が前年同月比3.5%上昇と2月の3.2%上昇から加速し、市場予想の3.4%上昇も上回ったため、FRBによる利下げ開始が後ずれという見方から、米国株安・米金利上昇・ドル高円安が加速した。
加えて、イランまたはその代理勢力がイスラエルの軍事・政府関連拠点をミサイルやドローンで大規模な攻撃を近日中に仕掛けると、米国とその同盟国はみていると報じられ、原油高となった。
FRBは追加利上げを回避するために、強いドル政策でインフレ加速を抑制するという見方も加わり、円相場は一時1ドル=153円台となった。
円安の進行で輸入物価が大幅に上昇すれば、日銀の追加利上げが早まるという見方も意識された。
日経平均は続落となり、さくらインターネットや東電が反落し、日銀による追加利上げ観測への懸念で不動産株が売られた。
セブン&アイは今期の利益計画がアナリスト予想に届かなかったことで下落し、イオンも決算にサプライズがなかったため買いが続かず値下がりとなった。
一方、ソシオネクストはサーバー向けソリューションを手掛けているため、データセンター関連として堅調だった。三菱電機(6503)も光信号と電気信号を返還する光デバイスで強みを持っているため、データセンター関連として買われた。データセンターとデータセンターの接続に使われる超多心光ファイバーのフジクラは6日続伸。

業種別下落率上位は不動産、建設、精密、陸運、小売で、上昇率上位は鉱業、石油、電力ガス、銀行、証券。(W)

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