TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/前引け] 為替介入しにくい分、追加利上げを警戒。蘭ASMLの決算発表を控え、下げ渋った
速報・市況2024年4月17日

☆[概況/前引け] 為替介入しにくい分、追加利上げを警戒。蘭ASMLの決算発表を控え、下げ渋った

前引けの日経平均は66円安の3万8,404円、TOPIXは15ポイント安の2,681ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は380、下落銘柄数は1,225。出来高は9億4,881万株、売買代金は2兆2,487億円。
米国でジェファーソンFRB副議長は「インフレが予想通りに減速しない場合は現在の金融引き締め姿勢をより長期間維持することが適切だ」と述べ、パウエルFRB議長も物価上昇率が2%に戻る確信を得るには「予想以上に時間がかかりそうだ」と発言したため、米国長期金利が上昇し、円安ドル高が進んだ。
円安の加速は日本にとって輸入物価圧力を助長し、国民生活を圧迫することが警戒されているが、G7では市場で決定される為替レートを尊重するスタンスなので、日本政府は為替介入を実施しにくい。
そのため、円安を阻止することを狙って、日銀が追加利上げを示唆するのではないかという見方から、日本の金利も上昇し、日経平均は下落した。
ただ、本日はオランダの半導体露光装置メーカーのASMLが決算を発表するので、好決算に期待して東京エレクトロン(8035)は堅調となり、日経平均も前場の終盤に下げ幅を縮めた。
レゾナックは業績上方修正で大幅高。
一方、電力株は売られ、ソニーグループやダイキン工業が下落した。
オリエンタルランドはジェフリーズ証券が目標株価を下げたことが影響した。

業種別下落率上位は電力ガス、石油、鉱業、紙パルプ、証券で、上昇は海運、化学、その他製品、精密、機械。(W)

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