前引けの日経平均は66円高の3万9,135円、TOPIXは4ポイント高の2,772ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は793、下落銘柄数は797。出来高は8億189万株、売買代金は2兆479億円。
前日の米国で22日の決算発表を行うエヌビディアに対する目標株価の引き上げが相次ぎ、ナスダックが最高値を更新したため、本日の日経平均は朝方276円高の3万9,346円まで買われた。
だが、買い一巡後は伸び悩んだ。
エヌビディアは昨年5月の決算発表でAIブームの起爆剤となったが、今回の決算が期待を満たせなかった場合は市場心理が悪化すると警戒されている。
米国のサスケハナはエヌビディアについて、株価がポジティブに反応するには売上高が予想を少なくとも15億ドル上回る必要があると解説した。
東証ではMS&ADが大規模な自社株買いを発表し急騰した。東京海上も自社株買いの発表が好感されたが、SOMPOは減益見通しのため売られた。
あみやき亭は1対3の株式分割が好感された。
データセンターの建設ラッシュとなっているので、電力需要で東京電力と北海道電力が買われた。北海道から本州に海底高電圧直流送電線を引く計画があるため、高圧直流送電を行っている日立エナジーを擁する日立(6501)も高い。
一方、ソシオネクストやTOWAが売られ、ダイキン工業は3日続落。
業種別上昇率上位は保険、石油、電力ガス、海運、非鉄で、下落率上位は鉱業、銀行、不動産、精密、証券。(W)