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速報・市況2024年4月30日

☆[概況/前引け] 524円高。好決算と株式分割や自社株買いの発表を好感

前引けの日経平均は524円高の3万8,459円、TOPIXは54ポイント高の2,740ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,301、下落銘柄数は318。出来高は9億8,461万株、売買代金は2兆7,528億円。
日経平均は一時673円高の3万8,608円となった。
日立が6月末に1株を5株にする株式分割を実施することに加えて、自社株買いも発表したため急騰した。
三菱電機は今期の業績予想がアナリスト予想を大きく上回ったため大幅高。
カメラ用レンズメーカーのタムロン(7740)は第1四半期が好決算でストップ高買い気配。自社ブランドの好調が続いたほか、OEMと車載の売上が想定を大きく上回った。上期予想は上方修正したが、通期予想を据え置いたため、野村証券では保守的な印象と解説した。
コマツも自社株買いの発表で値を飛ばし、さくらインターネットは今期の大幅増益予想で急反発となった。
アクティビスト(物言う株主)として知られる米ヘッジファンド、エリオット・マネジメントが住友商事の株式を数百億円規模で取得し、住友商事と株式価値向上策などで協議を進めている模様と報じられたため、株主還元への期待で物色され、他の商社株も買われた。
ペプチドリームはノバルティスとペプチド創薬で提携拡大し、契約一時金を受領することでストップ高となった。
反面、アドバンテストは今期予想がアナリスト予想を下回ったことで売られた。
野村証券では、アドバンテストについて、HBM向けメモリテスタでは想定以上の伸びだが、SoCテスタ売上と粗利率は下方修正の計画で、決算での悪材料出尽くし感は受けないと解説。加えて、自社株買いの発表がなかったことも残念だったとコメントした。
オリエンタルランドも今期予想がアナリスト予想を下回ったことで下落した。

業種別上昇率上位はゴム、海運、機械、卸売、電機で、下落は空運、紙パルプ、サービス、水産農林。(W)

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