前引けの日経平均は542円安の3万7,890円、TOPIXは20ポイント安の2,791ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は783、下落銘柄数は761。出来高は7億5,141万株、売買代金は1兆8,520億円。
米国の国際貿易裁判所は5月28日に、トランプ政権が「IEEPA=国際緊急経済権限法」を根拠に発動した関税措置について大統領に与えられた権限を越えているなどとして差し止めを命じた。
トランプ政権は控訴したが、控訴裁で訴訟が審理されている間、国際貿易裁の差し止め命令を一時停止するよう求め、控訴裁は29日に認めた。
日経平均は5月29日に710円高となったが、30日は多くを吐き出し、一時684円安となった。
ディスコやアドバンテスト、任天堂、ソフトバンクグループが売られた。
ルネサスエレクトロニクスはEV用半導体断念で下落した。
ヨシムラフード(2884)が大幅高。東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出を受けて中国が続けている日本産水産物の輸入停止措置をめぐり、林官房長官は政府の会合で、日中両政府が再開に必要な要件で合意し、手続きに入ることを明らかにした。
ヨシムラフードは子会社のホタテ輸出が回復すると期待された。
業種別下落率上位はその他製品、電機、精密、輸送用機器、サービスで、上昇率上位は水産農林、医薬品、ノンバンク、倉庫運輸、不動産。(W)